Player~気がついたら能力者でした~

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そうして、柚子の苦痛の日々は始まる。
千代が、"柚子を嫌な人"にするのだ。柚子にいじめられているように見せるのだ。
例えば、千代が自分の机に嫌な言葉を書く。そしてそれを柚子のせいだと言う。そして、その噂をクラスに広める。

となると、柚子は悪者扱いされる。柚子の友達でさえも、悪者だと思ったのだ。先生がそのようなことに関わりたくなくて放っておいたのが救いだ。

柚子が千代をいじめているというデマがだいぶ広まった後、千代は朝霧に告白した。私は、先生に提出しなければならないものを提出した後、教室に忘れ物がないか見ようとすると、千代と朝霧とが2人きりでいたのだ。柚子は扉の隙間から覗いた。千代は告白した。私のような緊張は見られなかった。だけど朝霧は振ったのだ。
「どうして！桐谷さんと付き合っているって聞いたけど、そいつは私をいじめたりする"悪者"なのよ……？」
「柚子はそんなことする人じゃない。寧ろ、三鷹がやっていたんだろ。柚子にいじめられているように見せたんだろ」

朝霧は知っていたのだ。柚子と千代の関係を。それがバレてしまった千代は、その場で泣き崩れていた。以降、千代は私に関わらなくなり、朝霧ともっと仲良くなった。

＿回想 終

「……という話があったんだ」
つまり、三鷹さんは朝霧くんに好かれたいがために、柚子が嫌いになるよう仕向けた、ということだ。
「私に好きな人ができて、ライバルがいても、三鷹さんみたいにはなりたくないな」
小春の言葉に、首を縦に振る。もしライバルがいるなら、その人より魅力的になることが大事だと思うが、『人の魅力を落とす』方法は選びたくない。それだと、自分の魅力がないみたいに思える。

園川さんとの関係は、どうなるのだろうか。園川さんの行動は、三鷹さんのようになるのか、そうではないのか。

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