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次の記憶は、学校の廊下だった。

「美紅……美紅!」
零の、この声で起きたのだ。さっきまで路地裏にいた筈なのに、今は学校の廊下である。夢かと思ったが、頬をつねると痛い。しかも、私の見る夢は非現実的なものが多いのだ。つまり_これは『現実』だ。
零は何かを話したげだったが、もうすぐ朝HRの時間である。「1限が始まる前に、話したいことがある」と告げ、急いで階段を上っていった。

朝HRは、いつもと変わりない。もうすぐ体育祭だから練習を頑張れ、とだ。今年の学年競技は、綱引きと台風の目である。その話はもう聞き飽きたので、窓の外を見つめていた。
「"Master"からの命令があってな」
「僕のこと、愛してくれるよね?」

零が今日の朝に言った言葉が、脳裏に響く。
もしかして零は私のことが好きだったのか_そして私は彼のことを『幼馴染』と思っていた。
ちなみに私には零を好きになった時期がある。でも今は_
「美紅!」
その声で私は我に返る。零が私の教室前の廊下に来たのだ。確か、「話したいことがある」と言っていた。
「ごめんな。でも、俺が生きるには、君をこうしないといけなかった。でも、生活は特に変わらない」
「どういうこと?」
「俺もこんな風に、『Player』になった。そして、『Master』に『1週間以内に2人をPlayer化させないと、命を奪う』と言われた。だから、美紅を」
「『ぷれいやー化』したってこと?」
嗚呼、と頷く零。でも、そのぷれいやー化とか言うものが分からない。目線でそういうと、零にも伝わったらしい。零が口を開けるより先に、どこからか妙にテンションの高い声が聞こえてくる。
『ハロォウ!皆さん大好きMasterだよ☆新たに新入りが増えたみたいだね!高須美紅って言うみたい!』
「誰?」
「Masterは脳に語りかけている。俺にもMasterが何者かは知らない」
『とりあえず、新入りの美紅ちゃんはMasterこと私のもとへ来てね!場所はBホールだよ☆』
脳に何かを話さことが出来る、常人では出来ない事をする、Master。一瞬でMasterの存在が怖くなったのだが、従わざるを得なかった。

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設定タグ:学園×能力(×ミステリ) , 市販書き(一次創作) , オリジナル作品
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月11日 9時

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