16 ページ18
＊
＿知りたい、Masterのことが。何が目的で、こんなことをしているのか。
私はすぐさまBホールに向かった。今まで声しか聞いていなかったが、容姿が分かるというのだ。
「来てくれたんだ、高須美紅ちゃん！私がMaster、だよ」
思ったより可愛かった。だが、Masterは私の感想なんかに気にせず、話を続ける。
「これが私の姿。変身能力は、使ってないよ。脳内の声の主の姿が知れて、安心したかな？」
「最初よりは、安心だけどね。ところで、2nd missionは何なの」
「次は、コレ」
Masterは何かをほいっ、と投げる。大事なものかどうかはわからないが、両手でキャッチする。黄色いブレスバンドの様だ。
「2nd missionのテーマは『
いつの間にかついていたブレスバンドがピピッ、と起動する。バンドの画面には、私の情報が書かれている。といっても名前と能力名【雪女】だけだ。
「じゃあ、これで用は終了ね」
「待って」
私は、Masterを呼び止める。折角Masterに会ったのだから、できるだけ情報を聞き出しておきたい。
「貴女は、何が目的？どうして、こんな事を」
時間稼ぎの会話。これで少しでもMasterを呼び止めたい。
「情報は、私の姿で十分じゃないの？ほら、写真撮りなよ」
「いや、情報じゃなくて目的を＿」
「私は、その気になればいつでも貴女を恐怖に陥れることができる。怖い話が苦手なことは知っているんだから」
怖い話が苦手、というのは正解だ。……やっぱり、これ以上はやめておこう。そう思い、私はMasterの写真を1枚だけ撮った後、Bホールから飛び出すように出ていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (
レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…！！所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか？ (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます！書き直します！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです！3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ！こちらこそ読んで頂きありがとうございます！ (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢詩どれみ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月11日 9時
