Player~気がついたら能力者でした~

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今日は、週に一度の茶道部活動日だ。とは言っても、お茶飲んでお菓子食べて……とする部活。大会もない。確か夏休み前に浴衣の着付けをした気がするが、その後みんなで地元の夏祭りに行った。部室である茶道室へ行き、部員を待つ。私以外に誰も来ていなかったのだ。
茶道部は5人。3年生が卒業したら3人になる。来年新入生が入らないと廃部とか聞いたことがある。
私が茶道部に入った理由、それは2つある。楽だから、と小学校で茶道の経験があるから。
数分経ったところで、副顧問の佐伯先生がやってきた。今日は部活なし、とのことだ。私は部屋の後始末をして、部屋を出た。実際、これはよくあることだ。
放課後の廊下には、楽器の音が響き渡っていた。吹奏楽部だ。確か、小春が2-2教室で練習していると言っていた。小春に聞いてほしいと言われているということを口実に、親に部活サボリだと思われないように、2-2へと入った。

教室には小春だけしかいない為、練習の邪魔にはならない筈だ。
「美紅、来てくれたじゃん！でも、今日は部活じゃあなかった？」
楽器を机に置き、純粋な瞳でハテナマークを浮かべる小春。「先生が来ていないから部活は休み」と説明すると、分かっているのか分かっていないのかという顔で頷く。
「そういえば、美紅の机を漁っていたらこんな物見つけたんだけど、これ何？」
そう言って小春が手に持っているのは、Masterから貰った小型銃だった。

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