Player~気がついたら能力者でした~

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(美紅は出てこないので琳視点)

「失礼しました」
数学の村本崇仁(むらもとたかひと)先生に用があったのだ。職員室では一応敬語を使う。すると美紅の幼馴染であり俺の嫌いな奴が来た。
何故、美紅はこんな奴を同レベルに好んでいるのか。俺は、こんなピンとこない奴と同レベルだということに腹が立ってしまう。
「おっと梶原君か。さっきの朝ぶりだね。」
「嗚呼」
自覚はなかったのだが、舌打ちをしていたようだ。
「先輩に対してその態度はないんじゃないかな？」
それだけ言い残して、自身の教室に帰って行きやがった。
腹が立つ。言動の全てに、腹が立つ。荒木零とはどんな形をとってでも決着をつけたかった＿どちらが美紅に相応しいか。
俺は、昨日の家での不可解な出来事を思い出す。
『やっほーい琳くん、キミに能力を授けよう』
そう言われて天井から降ってきた手紙。『Master』の顔は見ていないのだが＿
『梶原 琳さん あなたの能力は
【呼出】相手を自分の近くまで呼び寄せる能力です』
つまり、相手((幼馴染の苗字))を呼び出せるって訳だ。俺にとって目の上のたんこぶである荒木零を＿俺は男子トイレに行った。用を足したいわけではない。
『呼出』＿瞬間移動のように、荒木がやってきた。

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