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Prologue ページ1

9月上旬にある文化祭も終わり、だんだん寒くなってくる今日この頃。

私は高須美紅。至って普通の中学2年生だ。成績も、運動神経も、何もかも普通。そんな私の幼馴染が声を掛ける。
「美紅!どうしたんだ?」
荒木零だ。彼は私の1つ上の学年、つまり中学3年生。家が隣ということや、親同士が親しいということなどの理由が積み重なったため、年齢や性別が違っても仲がいい。
「何でもないよ。学校、行こ」
「ごめん……美紅、今日は回り道しよう」
回り道?なんで?学校に"行く"途中なのに?『ごめん』と言う意味は?沢山の疑問があったが、時計を見ると8時過ぎ。回り道をしても学校には間に合う。回り道を断る理由がなかった為、そのまま零について行った。

思えば、それが間違いだったのかもしれない。
初めはついて行っただけだったのだが、零が、私の知らない場所、人気(ひとけ)の少ない場所まで行くと、恐怖さえ覚えてきた。
「どうして、こんなところに?」
「……」
無言だ。としたら決まってる。「何か隠し事がある」。
私は零との長年の付き合いで癖等が互いに知っている状態にある。零は隠し事をすると、何も話せなくなるのだ。しかも、零はおしゃべり好きなので、話しかけたら何かしら答えてくれるはずだ。
でも、この時間に路地裏まで来ないといけない『隠し事』とは_?

「ごめんな、こんな所まで連れ出して。"Master"からの命令があってな」
「ますたー?」
零は秘密をポロリと言ってしまったからか焦ったが、「それは、用が済めばわかるさ」と言い、ブレザーの胸ポケットに入っているボールペンを取り出した。そして、私の後ろに回り込み、おんぶされるような姿勢で、耳元で囁かれる。
「僕のこと、愛してくれるよね?」
カチッ。ボールペンのノックの音が路地裏中に響き渡る。そして、私はカチッとスイッチが消えたかのように、倒れた。

「"mission clear"だ」
そこからの意識は、なかった。

*Player化 情報*
高須美紅が荒木零によりPlayerになりました

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設定タグ:学園×能力(×ミステリ) , 市販書き(一次創作) , オリジナル作品
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月11日 9時

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