おさななじみの レッドが あらわれた! ページ8
クチバシティまでお母さんと向かう。
ポケモン達は家でお別れをしてきた。
「誰も連れずに行くの?危険じゃないかしら…」
「向こうに着いたら案内してくれる人が待ってくれているらしいの。だから大丈夫だよ」
「それならいいけど…」
お母さんの言葉にそう返す。
船は二日掛けてシンオウ地方へ向かう。
博士によると、向こうの地方にいる『ナナカマド博士』が私を歓迎してくれているそうだ。ナナカマド博士の助手が出迎えてくれる手筈で、かつ更にナナカマド博士の研究所まで連れて行ってくれるのだと言う。
「___レッド君とグリーン君に会わなくて良かったの?」
お母さんがそう私に尋ねた。
レッドとグリーンは私の幼馴染みであり、同じ日にマサラタウンを旅立った。
「…二人の邪魔したくないし。そもそも、私なんて二人の視界に入ってないだろうし」
お母さんの言葉にそう返した。
「…じゃあ私は帰るわ」
「もし、二人が何か尋ねてきたら言っておいて。今はカントー地方にいないって」
「わかったわ。偶には連絡して頂戴、そのためのポケギアなんだから」
「うん」
そう言ってお母さんは出口まで歩いて行った。
実は、お母さんは仕事に行くついでで私をここまで連れてきてくれたのだ。
ヤマブキシティで働いているらしい。何の仕事なのかは聞いたことないけれど。
「まだ時間あるけど…。あ、そうだ」
私は近くに設置された椅子に座ってカメラを起動する。
昨日撮った、ポケモン達との写真だ。
実は写真を撮ることが趣味だったりする。
「…あ」
とある写真が目に入り、ボタンを止める。
そこに映っていたのは、唯一三人で撮った写真だ。
25番道路の高台で、金色に輝く橋を背後にカメラ親父と名乗る人物に撮って貰った写真だ。
私を真ん中にレッドとグリーンが両サイドに映っている。
レッドは相変わらず無表情だし、グリーンは決めポーズを取っている。
私はシンプルに両手をピースにして顔の近くに当てている。
何だか笑いがこみ上げてきた。
「…懐かしいな。もう二年前か」
「そうだね」
「うん。…えっ!?」
後ろから聞こえた声に大きく驚きの声をあげる。
後ろを振り返ると…。
「久しぶり」
「レ、レッド!?」
そこに居たのは幼馴染みの一人、頭にピカチュウを乗せたレッドがいた。
✄
2/22 訂正
384人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵野(プロフ) - 羽月さん» コメントありがとうございます! あ、匂わせに気づいちゃいましたか? 続編の方でちょっとしたヒントを出す予定なので、宜しければどんな過去があったのか予想してみて下さい! (2021年10月9日 23時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - え、もうめちゃくちゃ好きです!主人公は過去に何かしらあったんだなぁ程度の匂わせで、すぐには公開しないところがめっちゃ好きです! (2021年10月9日 23時) (レス) @page50 id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 黄桃さん» コメントありがとうございます! 完結なんて何十年後になるやら……(遠い目) これからもこの作品をよろしくお願いいたします…! (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - この作品大好きです!完結するまで一生見ます! (2021年10月9日 14時) (レス) id: 5438a1cd42 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 恵野さん» 分かりました。お休みなさい。 (2020年3月31日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恵野 | 作成日時:2020年2月17日 22時