こくさいけいさつ ハンサム ページ49
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「ギンガ団……とにかくポケモンやエネルギーを集めて宇宙を作り出すと言っていて、まるっきり意味不明でした」
「怪我とかはありませんか?」
「大丈夫だよ。君達には感謝の気持ちでいっぱいだ! やっと娘に会える!」
ソノオタウンで待っている女の子の父親である男性の無事を確認した時だ。
「パパー!!」
男性に飛び込んできた小さな影。
その正体はソノオタウンで待っているはずの女の子だった。
「それじゃあボク達はこれで」
「本当にありがとう、トレーナーさん!」
親子のやり取りに癒やされつつも、離ればなれにされていた二人の邪魔をしないよう、発電所を後にした。
外に出ると、茶色のコートを着用した男性がいた。
こちらに気づくと男性は駆け寄ってきた。
「おお、きみか。この発電所にギンガ団がいると聞いて飛んできたのだ! ……おや、このお嬢さんは?」
「初めまして。カントー地方から来ました、Aと申します」
「おぉ、カントー地方から! 遠い場所からはるばるシンオウ地方へ。私は国際警察の、名前は……いや、彼にはコードネームを伝えているから君にもそちらで自己紹介しよう。みんなからはハンサムと呼ばれているよ、よろしく」
どうやらこの方は国際警察のハンサムさんという。コードネームかぁ……私には想像できない世界の人なんだろうな。
「それで、ギンガ団はどこへ?」
「あぁ、ギンガ団ならボクたちで倒しましたよ」
「それで、少し前に何処かへ行ってしまいました」
「何? トレーナーとはいえ、まさかあ……? よし、中を見てくる!」
そう言ってハンサムさんが発電所へ入っていく。
二人その場で待っていると、発電所のドアが勢いよく開き、ハンサムさんが出てきた。
「すごい、すごいな! 君の言ったことは本当だった。素晴らしい! まだ若くても一人前のトレーナーなんだな。よし! 私は逃げた連中を追いかけよう! 何でもハクタイにギンガ団のアジトがあるらしいのでな!」
では、と言ってハンサムさんは走り去って行った。
……国際警察の人って忙しいのかな。
「とりあえず、一件落着ですね」
「これでやっとソノオタウンを満喫できるよ……」
「ははっ。ではまたここでAさんとはお別れですね」
「うん、次に会ったときこそはバトルしよっか」
コウキ君はもう出発するようなので、彼とはここでお別れだ。
さて、ソノオタウンに戻りますか!
2へつづく
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恵野(プロフ) - 羽月さん» コメントありがとうございます! あ、匂わせに気づいちゃいましたか? 続編の方でちょっとしたヒントを出す予定なので、宜しければどんな過去があったのか予想してみて下さい! (2021年10月9日 23時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - え、もうめちゃくちゃ好きです!主人公は過去に何かしらあったんだなぁ程度の匂わせで、すぐには公開しないところがめっちゃ好きです! (2021年10月9日 23時) (レス) @page50 id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 黄桃さん» コメントありがとうございます! 完結なんて何十年後になるやら……(遠い目) これからもこの作品をよろしくお願いいたします…! (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - この作品大好きです!完結するまで一生見ます! (2021年10月9日 14時) (レス) id: 5438a1cd42 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 恵野さん» 分かりました。お休みなさい。 (2020年3月31日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2020年2月17日 22時