グラシデアのはな ページ40
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ソノオタウンで一泊し、次の日。
借りた部屋でポケモン達をブラッシングしていたら、いつの間にか昼になりかけていた。
外に出ると、昨日はムックルの事で頭がいっぱいだったため気にならなかったが、この町には沢山の花で溢れかえっていた。
「綺麗……!」
町の至る所に咲いている花々。
タウンマップにも記載されていたとおり、鮮やかで花の香りに包まれた町である。
「あら、観光ですか?」
「まぁ、そんなものです」
「そうなのね! ようこそ、ソノオタウンへ!」
この辺りで見かけない服装だった私を見て観光客と思ったのか、一人の女性が近づいて来た。
女性はこのソノオタウンがどのようにして現在の姿になったのか教えてくれた。
元々は荒れ果てた丘だったらしい。今の姿からは考えられない話だ。
寂しいその光景に、色んな人が花を植えて華やかな場所にしようとしたけど、中々育たなかったらしい。
しかし、誰かがありがとうの気持ちを伝えた時、突然花が咲き乱れたのだという。
「素敵な話ですね……!」
「ええ。でも不思議な話でもあるのよね」
「きっと、お花を植えた人達の気持ちが届いたんですよ!」
「ふふっ、そうだと嬉しいわ」
ルシクオとモウカザル、ムックルもすっかりソノオタウンの虜になってしまったようで、回りに飛んでいる虫ポケモンを追いかけて遊んだり、花の匂いを嗅いでリラックスしたりしている。
「ところでこのお花知ってるかしら?」
「……このお花は?」
「”グラシデアの花”って言うの。このお花はね、感謝の気持ちを伝える時に贈られるお花なの」
「感謝の気持ち……」
「よければどうかしら」
ピンク色で大きな六弁の花。
このグラシデアの花は、誕生日や記念日などで感謝を伝えるときに贈るのだという。見た事がないから、シンオウ地方のみで咲く花なんだろう。
……感謝を伝えたい人、か。
その言葉を頭に浮べた瞬間、数人の顔が浮かんだ。
「はい。いただいてもよろしいですか!」
「ええ」
数輪のグラシデアの花を購入し、丁寧にバッグに入れる。
……今日の夜にでもフレンドリィショップで配達をお願いしよっと。
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調べるまでグラシデアの花をグラデシアの花と思っていた私
どうやら間違えて認識している人が多いらしいですよ
(公式も間違えている事があるらしい)
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恵野(プロフ) - 羽月さん» コメントありがとうございます! あ、匂わせに気づいちゃいましたか? 続編の方でちょっとしたヒントを出す予定なので、宜しければどんな過去があったのか予想してみて下さい! (2021年10月9日 23時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - え、もうめちゃくちゃ好きです!主人公は過去に何かしらあったんだなぁ程度の匂わせで、すぐには公開しないところがめっちゃ好きです! (2021年10月9日 23時) (レス) @page50 id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 黄桃さん» コメントありがとうございます! 完結なんて何十年後になるやら……(遠い目) これからもこの作品をよろしくお願いいたします…! (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - この作品大好きです!完結するまで一生見ます! (2021年10月9日 14時) (レス) id: 5438a1cd42 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 恵野さん» 分かりました。お休みなさい。 (2020年3月31日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2020年2月17日 22時