クロガネシティと ジュン ページ23
「わあ……!」
クロガネシティは一言で言うなら炭鉱って感じの町だった。
購入したタウンマップによると、天然資源に恵まれたエネルギーみなぎる炭鉱町と書いてあり、第一印象で炭鉱って感じたのは間違いではなかったな。
どうやら炭鉱に関する博物館があるらしい。後で行ってみようかな?
「オッス!トレーナーズ!」
トレーナーズというのは私達の事だろうか。
コウキ君と一度顔を合わせて、話しかけてきた少年に視線を移す。
「君達もしかして新人トレーナー?」
「ボクはそうだけど、隣にいるこの人は違うよ」
「トレーナー歴2年だけどね」
まだまだ新人トレーナーのうちだと思うけどなぁ。
人それぞれの認識があるから、どう思われたのかは分からないけど。
「ほうほう。じゃあ君はもうここのジムには来たことあるって事?」
「ううん、シンオウ地方に来たばかりだから違うよ」
「と言う事は二人ともここのジムに挑戦しに来たんだな!なら、ポケモンジムまで案内してやるよ!」
どうやらクロガネシティにあるポケモンジムまで案内してくれるらしい。お願いなんてしてないけど、なんて言ってはいけない。
少年の厚意に甘え、ポケモンジムまでの道のりをコウキ君と共に歩いて行く。
「あっ、あれがクロガネシティのジム?」
「そうだよ〜…って、あれ?ジムの前に誰かいる」
少年の言う通り、ジムの前には金髪の少年がいる。
金髪の少年はこちらに気付いた瞬間、すごい早さで私達の目の前に移動してきた。
いや……正確には。
「コウキ!!今頃クロガネに到着か?相変わらずおっせーな!!」
「ジュ、ジュン……近い近い」
コウキ君の目の前に移動してきた、である。
どうやらこの金髪の少年は『ジュン』というらしく、コウキ君の知り合いのようだ。
……ん?数時間前に聞いた新人トレーナーの二人ともうエンカウントしたって事?
意外と世界は狭かった。
「ん?コウキ、この人誰だ?」
「この人はAさん。ボクたちの先輩トレーナーに当たる人だよ」
「Aです、宜しくね」
コウキ君に紹介され、ジュン君に自己紹介をする。
ジュン君はジーッと私を見た後、興味が無くなったのか視線をコウキ君に移した。
「所でジムに挑戦しに来たのか?」
「うん」
「ならタイミング悪かったな!ジムリーダーなら炭鉱に行っちまったぜ!」
どうやら現在ジムリーダーは不在らしい。
これはすれ違っちゃったって奴か……。
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恵野(プロフ) - 羽月さん» コメントありがとうございます! あ、匂わせに気づいちゃいましたか? 続編の方でちょっとしたヒントを出す予定なので、宜しければどんな過去があったのか予想してみて下さい! (2021年10月9日 23時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - え、もうめちゃくちゃ好きです!主人公は過去に何かしらあったんだなぁ程度の匂わせで、すぐには公開しないところがめっちゃ好きです! (2021年10月9日 23時) (レス) @page50 id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 黄桃さん» コメントありがとうございます! 完結なんて何十年後になるやら……(遠い目) これからもこの作品をよろしくお願いいたします…! (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - この作品大好きです!完結するまで一生見ます! (2021年10月9日 14時) (レス) id: 5438a1cd42 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 恵野さん» 分かりました。お休みなさい。 (2020年3月31日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2020年2月17日 22時