あおいろのポケモン ページ17
マサゴタウンから北に進むと、202番道路に出る。
ちらほらとトレーナーがいて、何度か勝負を挑まれた。
勿論、全勝である。
ここら辺は新人トレーナーの修行場所かな。
「しかし…」
先程バトル中に見かけたポケモンが気になって仕方ない。
青色の可愛らしいポケモンだ。
だがその目付きはとても鋭く、可愛らしい姿をしているのに警戒している所為なのか少し怖かったのを覚えている。
図鑑を向けようとしたのだが、こちらと目を合わせると逃げてしまったのだ。
「うーん、少しここら辺を歩き回ってみるか」
新しい場所なんだし、ゆっくり時間をかけて回ろう。
特に焦る用事があるわけないし。
「あ、君!ポケモン連れてるよね!」
「え、はい」
「ポケモン勝負しようよ!」
話しかけてきたのは、短パンに帽子を被った動きやすい格好をした少年だ。
…まあ、断る理由もないし、
「いいよ!ヒコザル、出番だよっ!」
そう言ってモンスターボールを投げる。
そこから出てきたのは勿論、ヒコザルである。
「いっけぇ!コリンク!」
少年が繰り出したのは、『コリンク』と呼ばれたポケモンだ。
…ん?あれ、このポケモンさっき見かけたポケモンだ!
図鑑を向けると、簡単な情報が登録される。
もしかしたら、この辺りにいるのかも知れない。
「さ、行くよヒコザル!“ひのこ”!」
.
.
先程バトルを少年に『コリンク』について教えて貰う。
どうやらこの辺りに生息しているようだ。
「よし!あのコリンクってポケモンと友達になろうっ!ヒコザル、協力してくれる?」
私の肩に乗っているヒコザルに問うと、笑顔で返事してくれた。
「さて、この辺りを探索するとして…お?」
草むらの方へ足を進めようとしたら、視界に揺れる草むらが。
何かいるな。…ポケモンかな?
「ヒコザル、いつでも戦闘出来るように構えておいてね」
私がそう言うと、ヒコザルは警戒態勢に入る。
威嚇の声だろうか、いつもの高くて可愛らしい声が低い。
「っ!来るっ、ヒコザル!」
私がそう言うと、ヒコザルは肩から飛び降り、地に立った。
そして、草むらから飛び出してきたのは…
「!コリンクだっ」
お目当てのコリンクだ。
…ん、あのコリンク。まさか、さっき見かけた少し怖いコリンク!?
現われたコリンクは、威嚇するような声を出してこちらを睨んでいた。
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恵野(プロフ) - 羽月さん» コメントありがとうございます! あ、匂わせに気づいちゃいましたか? 続編の方でちょっとしたヒントを出す予定なので、宜しければどんな過去があったのか予想してみて下さい! (2021年10月9日 23時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - え、もうめちゃくちゃ好きです!主人公は過去に何かしらあったんだなぁ程度の匂わせで、すぐには公開しないところがめっちゃ好きです! (2021年10月9日 23時) (レス) @page50 id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 黄桃さん» コメントありがとうございます! 完結なんて何十年後になるやら……(遠い目) これからもこの作品をよろしくお願いいたします…! (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1b995d487b (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - この作品大好きです!完結するまで一生見ます! (2021年10月9日 14時) (レス) id: 5438a1cd42 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 恵野さん» 分かりました。お休みなさい。 (2020年3月31日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2020年2月17日 22時