やきもち ページ6
A『そ…れは、ちがうよ…！』
まふ『ほんとうに？』
A『……………………！！』
顔が更に近くなる。大好きなご主人様の顔が、もうちょっとで私の顔とくっついてしまうくらいに近い。
A『私はっ……ご主人様が…、』
まふ『…………俺が？』
A『〜〜〜〜〜っっっ、一番好きだもん！！』
恥ずかしさに耐えかね、耳と尻尾がぴょこっと顔を出す。いつもは隠せているものも、緊張や驚き等で姿を現してしまうことも少なくはない。
A『いっ……いじわるしないで…！』
そう言って、腕の隙間から逃げようとした。
これ以上は私の心臓が持たなくなってしまう。
まふ『……逃がさないよ？』
A『っ……！？！？』
腕をがっちり掴まれ、逃げられなくなる。
どうして、どうしていつもに増してこんなに意地悪をするのだろう。
まふ『絶対にダメ。逃がしてあげないんだから』
そのまま部屋の方に連れていかれる。
まって、まって。なにをするの…？
まふ『Aはいつもいい子だけどね。たまに、僕を嫉妬させちゃうよね…』
A『っ…！！』
ベッドの上で、深く腰掛けたまふくんの胸の中に閉じ込められる。静かな部屋に、耳に届くまふくんの鼓動と、お互いの息遣い。
顔は赤くほてり、呼吸が浅くなるのを感じる。
すると、まふくんが背中に手を這わせる。
すりすりとしっぽの付け根を触ってくるその手は、卑しい手つきはしていないものの、とてもいじわるでねちっこい。
まふ『…………素直で可愛いね…？』
触る度にぴくぴく、ぷるぷると反応する体を見てそう言っているのか 何を見て言っているのかわからない。
何かに縋り付くようにぎゅううぅ、とまふくんの服をにぎる。
まふ『…………そんなAを独り占めできるのは、だれ？』
A『っ…！』
まふ『…ん？』
返事を促すかのように、しっぽをするするする…っと全体を触る。
A『ぅ…………っ』
焦れったくて、くすぐったくて、身をよじってしまう。
A『…ごしゅ、じん…さまだけ…………っ』
まふ『……ご主人様？』
ああ、もう、いじわるだ。
そんないたずらで、妖艶な笑みを向けられたら＿＿＿＿＿……
A『まふくん、だけ…！』
なんだって、したがってしまう。
まふ『……いい子だね。僕を独り占めできるのも、していいのも…Aだけだよ』
私のご主人様は、本当にわるいひとだ。
終わり
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アリル人 - カトルスって何ですか？ (2019年7月20日 21時) (
レス) id: d87cb810e1 (このIDを非表示/違反報告)
ふすま - カトルスだ！！！！かわいい！！！！ (2019年3月20日 17時) (レス) id: 2103b37c56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ(プロフ) - この設定僕も好き まじぬこなりたい！！ (2019年1月24日 5時) (レス) id: a1b5771d40 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 猫になれる設定…可愛いです！！ (2018年11月13日 21時) (レス) id: e4b934d26a (このIDを非表示/違反報告)
＊Amu＊ - こんばんわ！読ませていただいてます。もっと早いときにコメしとけば良かったです。これからも頑張ってください！ (2018年10月31日 19時) (レス) id: 345a321188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこた こたつ | 作成日時：2018年9月23日 1時
