9代目のお孫さん来る！？ (ページ20)

今日:26 hit、昨日:7 hit、合計:63,642 hit

ハンティング - 2 ページ20

～放課後～

ぐう～ツナのおなかが鳴る。

ツナ(はぁ…

弁当は食べられないし1人だけ居残りで補習になるし、サイアクだよ～)

グラウンドで活動する運動部の声が聞こえる。教室にはもう自分しかいない。

さっさと帰ろうと荷物をカバンに詰め、教室を出た。

ツナ「わっ！？」

その瞬間に素早く横切る影。ツナは驚いて尻もちをついた。

「ごめんなさい綱吉さん！」

Aはそう言うと、すぐに走って去ってしまった。

ツナ「なんだ？ ……って、ひぃー！」

雲雀「邪魔だよ。僕は狩りの途中なんだ」

怯えるだけのツナからすぐに視線を逸らし、ギラギラと目を光らせる彼もまた、Aと同じ方向へすたすた歩いて行ってしまう。

ツナ「雲雀さんー！？

狩りってまさかAちゃんを…！？一体なにが…」

バァンッ

ツナ「！？」

近くの消火栓の扉が開いたかと思うとリボーンが飛び出してきた。

リボ「昼休みに雲雀はツナのファミリーだって言っただろ」

ツナ「…？」

リボ「Aが9代目に言われたことを思い出せ」

ツナ「………え、えぇー！！？やばいって！！

雲雀さんと友達になろうとしたの！？」

リボ「だろーな」

ツナ「どうしよう！あの子雲雀さんに咬み殺されちゃうよ！」

リボ「ニッツナの出番だな」

ズガーン

ツナ「復活―！！死ぬ気で雲雀を止める！

うおおおぉぉおおおお」

2人の消えた方向へ全力で走るツナ。

ツナ「うおおおおぉぉぉおお

…発見！」

階段を下りる途中の雲雀を見つけると、

動けないように抱き着こうとした。

雲雀「なんのつもり？」

イラだった様子の雲雀はトンファーでツナの頭を強く殴った。

それでも怯まず、ツナは再び襲い掛かる。

ツナ「絶対に行かせないー！」

雲雀「ふぅん、咬み殺されたいの？」

シュッドスッ

大きく広げられたツナの手をするりと抜け、華麗な横蹴りをお見舞いする。

ツナ「うげーっ」

そのまま吹っ飛ばされて開けっ放しの窓から落ちてしまった。

雲雀「単純だな。つまらないよ」

雲雀は当初の獲物のもとへ急ぐのだった。