3.ケーキ【笹川京子/三浦ハル/黒川花】 ページ14
？？「おまたせー！」
休日の商店街。 女の子3人に駆け寄る、もう1人の短い茶髪が可愛らしい女の子。
チェックのスカートが初々しい。
？？「京子ちゃん！」
アップにした髪とショートパンツが元気な印象を与える三浦ハル。
？？「待ってたよ」
柄のない暗い色で揃えた上下から大人っぽさを演出する黒川花。
「京子さんの私服かわいいー！」
黒いワンピ―スとローファーでシックにまとめるも胸元のウサギが可愛くアピールするA。
昼食のドルチェに持ってきていたティラミスを京子と花にあげたお礼に、並盛のおいしいケーキ屋を紹介してもらうことになったのだった。
ハル「皆さんそろいましたね！それではケーキ屋さんへ！」
4人「しゅっぱーつ！」
京子「これから行くところは私とハルちゃんが初めましてした店でもあるんだよ」
ハル「はひ！懐かしいですね」
黒川「Aはあそこのミルフィーユ初めて食べるんでしょ？」
「うん。そんなにおいしいの？」
ハル「もちろんです！涙なしには食べられない味です…」
京子「わかる、あれは特別だよね」
黒川「私にもそんな時があったわ…」
ハルとは初対面だが、そんな気がしないほど盛り上がった。
「！？」
突然横から手が伸びる。
大きな手で口をふさがれ、脇道に連れ込まれてしまった。
男「静かにしろよ。 お友達たちに怪我させたくねぇだろ」
黒いスーツを着た大柄な男は用意したらしいロープでAの手を背中側で縛った。
男「おまえを使ってボンゴレを乗っ取るのさ」
Aはキッと男を睨みつける。 自分を利用して9代目を脅迫しようという者は枚挙にいとまがないが、何度経験しても誘拐は気分が悪い。
「あなた、1人でこんなことしてるの？」
男「そうだが…ヘヘッ オレが1人だからって逃げられると思うなよ。 そんなほっそい腕と足でオレと張り合おうなんて無駄だぜ」
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2020年4月26日 16時
