殺気とは。 ページ20
No side
金属が弾ける音が響いた。
金色の斬撃は闇、短刀が床に転がる。
目を向ければもう一体の夜叉、そして黒髪の少女がいた。
『やぁ、泉ちゃん』
予想もしない登場とその人物に、紅葉の瞳に動揺が覗く。
対してAはニヤリと口元を歪める。
『救出係は君だと思ってたよ』
「この建物は昔の庭。裏口も潜入経路も頭に入ってる」
『流石』
鏡花は短刀を握りしめる。
その瞳はしっかりとAを見据えていた。
気を抜けば殺される。
その言葉が頭の中で繰り返される。
何方も一歩も動かず、お互いを見つめていた。
先に口を開いたのはAだった。
『来ないのかい?』
「...私は飽くまでも救出しに来た」
『あぁ、だから無駄な戦いはしたくないって?
__甘いね』
ぞくりっと背筋が一瞬にして凍った。
指一本動かせず、金縛りにあったような感覚に陥った。
Aは靴音を立てながら鏡花に近づく。
『泉ちゃん、君は元ポートマフィア。なら判っている筈だよ』
ゆっくりと、一歩ずつ。
『表も裏も関係無しに私達に逆らったら』
音が止んだ。
鏡花の目と鼻の先にAがいる。
にも関わらず、鏡花は動けずにいた。
ツーっと冷や汗が項を伝う。
『命は無いッてさ』
「ッ!」
気付いた時には鋭く光る刃が顔の横にあった。
それを間一髪で防ぐ。
ほぼ無意識だった。
後1秒送れていれば、喉を掻っ切られていただろう。
「A」と紅葉が呼び掛けるが、遮るようにくつくつと笑い出した。
『泉ちゃん、私もさ...ポートマフィアなんだよね』
金色の瞳が不気味に光った。
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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年7月1日 18時