雪男の紅一点は渡辺さんの幼馴染２《青》

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翔太のパパとママは別にして
なんでうちの家族と滝沢くんに
そんな話してるのなんて知らないし

なんで勝手に婚約したことになってんの
って思うし。

あれ？前にした約束のとき？
いや、あれだって付き合おうって話じゃないの？

もうぶっ飛びすぎてどこから
突っ込んでいいのか分かんないけど


　「指輪、みにいくの？」

渡「ん。もうAのサイズは把握してるから
　 大丈夫だから。」

　「婚約、指輪なの？」

渡「とりあえずはペアリングにすんの。
　 でも俺の中では婚約指輪なの」

　「うちの両親と話したの？」

渡「翔太くん以外きたら断るってAママ言ってた。
　 パパはもう諦めたって言ってた」

　「なんで、」

渡「だって。A以外好きになれるわけなくない？
　 無理じゃん。ほんと無理なんだって...」


いいの？わたしでいいの？
翔太にはわたしより素敵なひと
たくさんいるってば。

そう言えばいいのに言えない。

私のこと好きだって言って。

ずっと離さないって約束して。

もう他の誰かのことをわたしより
欲してるって言わないで。



　「っ、」

渡「A？」

　「しょった...。ごめんね。」

渡「！」

　「好き。」

渡「え！す、すき！？
　 パニックパニック」

　「んふふ。」

渡「えー...。可愛い」


ごめんね。ちょっと不安になっただけなの。
ごめんね。試すようなことして。
ごめんね。離れてあげられなくて。
大好き。世界で一番。


　「私、明日オフなんだ」

渡「...おれも」

　「...明日、たこ焼きクルクル。しよっか？」

渡「たこ焼きクルクルする！
　 ...もう怒ってない？」

　「もう怒ってないよ」

渡「もうってことはやっぱり怒ってたんじゃん！」

　「んはは！」

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