Sugar (ページ10)

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「ねえ、まさか」

ソンチャンに誘拐され、連れていかれた先は今は使われていない別棟の1番奥。

『ねぇヌナ、なんか雰囲気ヤバくない？』

「お化け屋敷とかって言わないよね？ソンチャン」

「着きました〜！お化け屋敷です」

毎年この別棟ではあまりにもクオリティの高いと有名なお化け屋敷が開催されていて、普段の人っ子一人もいない静けさとは段違いに多くの人で賑わっていた。

『ヌナ、僕無理』

「私も」

「まぁまぁ、友達じゃん？俺ら」

「友達だけど、関係ないよ」

『ヌナ戻ろ』

「晩ご飯奢るから」

「え！じゃあ入る！」

晩ご飯奢る、と言えば私はなんでも飛びつくと思っているのだろうか。完全に私の扱い方を熟知しているみたいで少し悔しい。

ソンチャンは「ほらね」の表情でチャニョンの肩をポンポンと叩くとチャニョンは絶望の表情で私を見ていた。

「今年はそんな怖くないらしいから。」

『ヌナ一人で行ってくださいよ！！』

「え！1人は無理！じゃあソンチャンと2人ではいるよ」

『それはダメ』

「じゃあチャニョンが来て？」

『うう』

チャニョンはまたボソボソと「僕絶対後ろ歩きますからね」「絶対目開けないですからね」と小声で喋ると、はぁ、とため息をついた。

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