Sugar (ページ2)

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「え、こわいんだけど」

「だよね！？俺も怖い」

「…私が行けと？」

「A、おれより韓国語、じょーず、A、めちゃ、優しい」

急に片言で喋り始めるソンチャンに私ははぁ、とため息1つついて私はそのデカ荷物デカ男へと近づくと、ソンチャンは小さく拍手してきたので、軽く睨んだ。

「あの、お客様」

『ん、ぬぅ』

「お客様、当店既に閉店しておりまして」

『…！やば』

「もう閉めますので、すみませんが…」

『…』

謎の、間。

後ろではソンチャンがわざと大きな音で机を拭き、レジ締めしていて、こんなに帰れのアピールをしているのに、デカ荷物は俯き微動だにしない。

「Aー、もう帰れるけど…」

「あのお客様、」

『……無いんです』

その図体に見合ってない小さすぎる声が聞き取れなくてソンチャンと2人、見つめあってしまう。

「え、っと…」

『無いんです、家』

「はい？」

『今日から住む予定だった家が、全焼したんです』

「…なんて？」

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