18:宅急便。 ページ18
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「あ、ねえ。ちょっとさ、
消耗品、買っときたいんだけど
薬局行ってきてもいい?
その間、マユとミキもお願いできるかな・・・」
「もちろん!私でよければ。」
「ありがとう、助かる〜
この子達、すぐ走り回っちゃうから
ゆっくり買えないんだよね」
「任せといて!ゆっくりでいいから!」
「ありがとう、あ、それと・・・、
もしかしたら宅急便も届くかもしれないんだけど、もし来たらハンコもお願いしていい?」
「おっけー!」
「ありがと、じゃあ行ってくる!」
里奈が家を出て数分、
途端にマユちゃんとミキちゃんが
家中を走り回って、
私はオロオロ
なんで急に・・・!?
さっきまでお利口にしてたじゃん!!!
「マユちゃーん!ミキちゃーーん!
待ってよーーー!」
「きゃはははは」
「・・・はあっはあ・・・イチゴ・・・食べる?」
「たべるうーー!!!♪」
暫く、鬼ごっこ状態になって
私はもうヘトヘト。
なんとか、イチゴのおかげで
大人しく座ってくれたけど・・・、
宏斗はもう眠たいのかウトウトしてる。
そして、マユちゃんとミキちゃんが
イチゴを食べてる時に
家のインターフォンが鳴って
その音にビックリしたのか、
宏斗は泣き始める。
そんな宏斗を抱っこして
あやしながらも、画面を確認せずに
玄関にあったハンコをとって
勢いよく、ドアを開けた。
そしてすぐ私は、
ドアを開けたことを後悔することになる。
「・・・ひろ・・・み、つ。」
「・・・なんでお前がここにいんの?」
「それは・・・その。」
宏光の視線が、
泣きながら私に抱っこされてる
宏斗へと移る
その瞬間は
まるで恐怖で・・・
私は頭が真っ白になった。
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むむそ(プロフ) - 難しいお話かもしれませんがとっても好きなお話です…!更新楽しみにしております…!! (2023年4月7日 21時) (レス) @page21 id: 4e14cc707d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの。 | 作成日時:2022年12月24日 6時