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13:強がり。 ページ13

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「A・・・、強がらなくていいからね。
いつでも泣いていいんだよ。」


「うん、ありがと。」









そうだよね、



強がることはやめたはずなのに



気がつけばまた強がってた









会えなくてもずっと変わらず



好きだった人に、







あんな目を向けられちゃ



もうどうしようもないね









嫌われていいんだ。




そうでもないと宏光はきっと、




私のことを忘れない。









忘れられていいんだ。





宏光を縛る存在でいたくない









周りからすればきっと私は、


自分自身を犠牲にしてるように見えると思う









だけど私、自分が可哀想だなんて思わない




確かに今苦しくてしんどいけど、



毎日葛藤の日々だけど






名前を呼んだら可愛い可愛い笑顔で




ニコッと返事をする宏斗を、




守れるたった一人の





存在であれるから。









宏斗の為に、生きてくんだ。










突然の再会を果たしてしまった数日後


宏斗を抱っこしながら


テレビを見ていたら


丁度、宏光の出てる番組が始まった






正直、チャンネルを変えようかと


迷ったけど、





画面越しだったら宏光には迷惑かからないし


少しだけ・・・と思ってみていたら


宏光の指にはめてあった指輪が


とうとう無くなっていることに気づく







気づいた瞬間、


胸がズキンと傷んで


願っていたはずなのに


想像以上にダメージを受けてしまう。









何故か指が震えて、


宏斗の顔を見れば、宏光にそっくりな


まるい瞳で私を見ているから





なんとも言えない感情になるんだ。









「・・・どんどん宏光に似ていくね。
私に似てるのは・・・鼻くらいかな?」









ぷにぷにほっぺに触れれば


少し、気持ちが楽になる。









急に宏光の顔を見るのが辛くなって


テレビも消した。









宏光が指輪を外した時、


私は新しい宏光の幸せを応援したい




いつの日か心の中で願ったこと。







それは、

当分、叶えられそうにない。

14:夢。→←12:愛してきた自信。



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むむそ(プロフ) - 難しいお話かもしれませんがとっても好きなお話です…!更新楽しみにしております…!! (2023年4月7日 21時) (レス) @page21 id: 4e14cc707d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴの。 | 作成日時:2022年12月24日 6時

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