戦い前のエナジーチャージ ページ29
辻「珍しいな、東京で予選受けるん」
「ほんまは大阪で受けたかったんですけど……どうしても仕事の都合で厳しくて」
辻「売れっ子やん」
「その言葉そのままお返ししますよ」
大阪で受ける予定だったM-1の予選(ちなみに今日は3回戦)。スケジュールが合わず東京で受けることになり正直不安しか無かったが、同じ日にニッ社も受けると知り心から安堵したのは辻さんには秘密である。……ほら、辻さんにそれ言ったら調子乗りそうやん。
今は会場入りするまでの空き時間を喫茶店で辻さんと時間潰ししている最中。ゆるやかに流れる時間があまりに心地良くて、これから戦いの舞台に立たされるなんて信じられない。
「東京組に会えるかもしれないのは嬉しいですけどね」
辻「あー……今日誰か被ってるっけ？」
「ゆにばーすは今日被ってるみたいです。川瀬から連絡もらいました」
辻「Aと川瀬って仲良いんや」
「はらちゃんの方が圧倒的に仲良しですけどね。川瀬は永遠のライバルです。……多分」
辻「ええ関係ってことやな。ちょっと妬けるやん」
「……何言うてるんですか？」
呆れた表情で視線を向けると、いつものように楽しそうに笑う辻さんと目が合う。無邪気な笑顔にやっぱりこの人はずるいなぁ、なんて。この笑顔で何人の女性を落としてきたのやら。
辻さんはカップに入っていたコーヒーを飲み干すと「そろそろ行くわ」と言って荷物をまとめ始めた。
辻「Aは次のグループやったよな？まだここおる？」
「そうですね……適当に時間潰して会場向かいます」
辻「ん、そか。お互い頑張ろな」
「はい！……あ、ケツにもよろしく言っといて下さい。入れ違いで顔合わさない気がするんで」
辻「分かった。言うとく」
ド派手な上着に柄物のパンツ。凡人には着こなせないスタイルを身に纏った辻さんの後ろ姿を黙って見届ける。――と、喫茶店の出口に差し掛かろうとしたタイミングで、辻さんが踵を返し席に戻ってきた。
「どしたんですか？」
辻「いや、ちょっと忘れ物」
「？」
疑問符を浮かべた頭にふわりと温かい手が降りてくる。
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桃餅(プロフ) - 鈴さん» わざわざお返事ありがとうございます！そして、ただいま帰りました><！いつも温かく迎えてくださる鈴様に感謝してもしきれません(;;)これから再び更新を頑張りますので引き続きよろしくお願い致します。鈴様にとっても2024年が素敵な1年になりますように…！ (1月20日 23時) (
レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 桃餅さん» おかえりなさい！更新嬉しいです（ ; ; ） 桃餅さんがお話を投稿してくださる限り、必ず読みます！2024年も素敵な年になりますように◎ (1月13日 20時) (レス) @page45 id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
桃餅(プロフ) - 鈴さん» いつもコメントありがとうございます！返信、更新共に大変お待たせしてしまい申し訳ございません。ひっそりカベポ練習中なのでそう言っていただけて大変嬉しいです><鈴様の優しいコメントにいつも励まされています。今後ともよろしくお願い致します◎ (1月13日 0時) (レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - お久しぶりです待ってました〜！ほんとうに大好きです。カベポの登場めちゃくちゃうれしくてスマホ握りしめてベットでぐるぐるしちゃいました。永見さんのあの感じ、恐ろしくもありカッコ良くもあります。素敵でした。いつもありがとうございます！！ (8月1日 1時) (レス) @page39 id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
桃餅(プロフ) - SSMRさん» コメントありがとうございます！何回も読んでいただけているなんてとても嬉しいです！霜降り同期芸人は私も書きたいと思っていました◎作品が時系列に沿っている事と更新が遅い事でお時間を頂きますが必ず書かせて頂きます！気長にお待ち頂けると幸いです…！ (6月29日 17時) (レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃餅 | 作成日時：2023年3月7日 17時
