“好き”の色【テニプリ】

太陽なきみ【鳳長太郎】 ページ6

『ここじゃ、陽の光は当たらないよ』

突然現れた、きみ。

『悩んでるときは外に出なきゃ！ほら、行こう！』
「ちょ、ちょっと……！」
グイッと腕を引っ張られ、俺は外に出た。
連れていかれた場所は

「……屋上？」
『そう！屋上で空を見て、気持ち整理させよう。今は何に悩んでるのか……。それを改めて考えれば、自然と心も落ち着くし、解決する方法だって見つかるよ、きっと！』

夕暮れの光を背にして、ニッと笑う彼女。

ああ、確か日吉と同じクラスの…高梨Aさん、だっけ。
そういえば、日吉が部活の時……


「高梨は、まるで太陽みたいな奴だ。明るくて、いつも皆を照らしてくれる……。そんな奴だ」


「……きみ、高梨Aさんで合ってる？」
『合ってるよ！覚えててくれたんだね！』
「よく日吉が話してるから」
『へえー、若が私の事を……』
今度は、悪戯っ子の笑みをした。

面白い子だな。

『＿＿＿ねえ、鳳くん！携帯交換してもいい？』
「もちろん、いいよ」
『ありがとう！』

そしてまた、太陽みたいに笑うきみ。
その笑顔に、俺は一瞬だけドキッとした。



この感情が何であるか知らずに。


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takiさん、33使わせて頂きました。
ネタ提供、ありがとうございます！

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