*王子様、守って【柳蓮二】 ページ27
『きゃっ!?』
「おっと……フッ、危なかったな」
『す、すみません……柳さん』
ああ……またやっちゃった。
私はいわゆる、典型的なドジっ子。
今もつまずいて、持っていた山積みの書類をばらまいちゃった。
でも、私は無事。
私の上司であり好きな人、柳蓮二さんに助けられたから。
『すみません柳さん……いつも助けてもらってばかりで……』
「いいんだ。高梨もそれだけ仕事に一生懸命、という事だろう?」
『あ、ありがとうございます!』
2人で会話しながらばらまいてしまった書類を片付ける。
「そうだ、今夜は2人で飲みに行かないか」
『えっ?』
「たまには息抜きも必要だ。心配ない、ちゃんと家まで送る」
『あ、そうですね!行きましょう!』
柳さんが飲みに誘ってくれた……!
私の人生、悔いなし。
***
『このカクテル、美味しいですね』
「だろう?」
一緒に行ったのは、柳さん行きつけのバー。
『……ふう……』
「少し飲みすぎたか?ならばもう帰ろう。家まで送る」
『待ってください!』
「……何か話があるのか?」
『私……柳さんが好きです。大好きです』
「……」
柳さんは驚いて、開眼している。
あ、ああ……酔った勢いでつい……!
「……フッ、お前は本当に、ずるい奴だな」
『え?……っ!?』
柳さんが、いきなり私を抱きしめる。
「俺も好きだ。……いや、愛してる。A」
『……柳さんの方が、よっぽどずるいです……』
顔に熱がこもるのを感じてしまった。
「“蓮二”だ。これからは、それで呼べ」
蓮二が耳元で囁くから、余計に体温が急上昇する。
『でも、私たち……』
「身分など関係ない。大事なのは気持ちだ」
『…‥そう、ですよね』
蓮二が抱きしめる力を強くする。
改めて思う。
この人が好きだ、大好きだ。
『……これからも』
「ん?」
『これからも、守ってくださいね。私だけの王子様』
「……お望み通りに」
やっぱり貴方は、王子様。
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spark(プロフ) - ちろさん» ありがとうございます!自分で書いててマジで柳さんが王子様に見えてきた…///これからもリクありましたらじゃんじゃんお願いします! (2019年1月1日 14時) (レス) id: 90c4c16584 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ももいちご。さん» 大丈夫です!ボードなら見れますので、待っています! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - sparkさん» ボードじゃダメですか?こちらだと少し言いにくいので…… (2018年12月30日 11時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ももいちご。さん» すみません!コミューを見たのですが、どこにも無くて…!長くなっても構いませんので、こちらのコメ欄にて感想、お願いします! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - 了解です!今見ますね! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:spark | 作成日時:2018年12月6日 18時