“好き”の色【テニプリ】

最愛のきみへ【丸井ブン太】 ページ11

1年前……
俺は、最愛の彼女を失くした。
聞けば、難病を患っていたらしい。
それを彼女は、俺に言わなかった。

「なんで俺、気づけなかったんだよ……っ！！」

今でも自分に腹が立つ。

ー1年前ー
「死んじゃいやだ、いやだ……！」

気づけば俺は、子供みたいに泣き叫んでいた。

死なないでよ、A。

もっと、俺に笑顔見せろよ。

『ごめん……私、もうムリみたい』
「そんなっ……！」

『……私の彼氏になってくれてありがとう、ブン太。私の事好きになってくれてありがとう。ほかの人と結婚して、幸せになってね』



……それが、最後の言葉だった。

“ほかの人と結婚”

出来るわけねえだろぃ？
俺はお前じゃないとダメなのに。

最初で、最後の恋だったのに。

お互い、「結婚しよう」って、約束したのに。


……俺は今、どこにいるんだ？
ああ、そうだ。屋上だ。
お前と同じところに、行こうとしてるんだ。

止めんなよぃ、ジャッカル。

最愛のお前を失って…俺に生きる意味なんてない。

ああ、空が見えなくなってきた。

A。

今、行くからな。


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takiさん、67使わせて頂きました。
ネタ提供、ありがとうございます！

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