雪桜組。

同い年の僕。 ページ6

Raul side

ra「ただいま！」


ab「おかえり」


Aちゃんと学校で分かれてから僕は寄り道して帰る。


Aちゃんは学校1の美人として先輩からも後輩からも人気が高い。


名字は違うけれど、小さいころからAちゃんのお父さんに育てていただいたから、


幼馴染以上の関係、かな。


iw「Aなら今、ふっかにつかまってる」


ああ、そっか。


僕らは普段高校生として生活ができるのはみんなが頑張ってくれているから。


僕はまだそんなに表に出ないけれど、


Aちゃんは違う。


だって、この雪桜組の組長なんだもん。


高校生になると同時にその立場を継いだ。


まだふっかさんが補助してくれているけど、そのうちそれを全部1人でやらないといけないんだって。


阿部くんが教えてくれたの。


一緒に同じように育てられたけど、


Aちゃんを僕の何十倍も厳しくお父さんは育てた。


昔、言われたんだ。


父「ラウール。Aとなにがあっても離れるな。何があってもお前が守れ」


って。


それから剣術も学んだし。


少数精鋭の組は僕らのほかにもう1組あるんだって。


そこの組とは仲がいいみたい。


最近は僕もこの世界を勉強している。


ab「ラウ、ちょっといい、？」


阿部くんに呼ばれて、阿部くんの部屋に入る。


部屋の中にはたくさん本があって、外国語で書かれた本もいっぱい。


ab「…近々またあるかもしれないから、ある程度パターンを考えようと思って」


ああ、またか。


あまり前線に出ない僕は阿部くんと一緒に作戦とか考えて皆に指示を出す係。


ra「そこってどんな人たちがいっぱいいるの？」


ab「正直に言うとね、先代の力を頼ってる雑魚ちゃん。ただ人数はすごいから気が抜けない。あの子のことだからこっちからは仕掛けない」


ra「うん。…原因は？」


ab「執拗に合併の話を持ってきてて。ふっかがずっと流してるけど、そろそろそうもいかないだろうっていう。」


雪桜組。


人数が少ないながら、やり手と言われ、


数々の伝説を作ってきた。


そことつながりがあるなんて言えば、お金の入りが違うって聞いたことがある。


先代の力を借りて今があるところからすれば喉から手が出るほど欲しいところだ。


しかも合併となれば、権力強化もできる。


そんなのさせないけどね。

眠れない夜。→←お仕事のお話。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す