． ページ29
md「君は、」
sk「僕、？さくま、だいすけ。最近こっちに来たの。」
うつむきながら彼は『さくまだいすけ』と名乗った。
2人と佐久間の出会いはここである。
md「俺は藤堂涼太。そしてこっちが翔太。俺ら双子なんだ」
sk「そうなんだ、。…僕みたいなやつ、関わらない方がいいよ、」
またうつむいたまま佐久間はそう言った。
sk「おれさ、…前の学校でいじめられて転校してきたから」
そう言って悲しそうに笑った。
wt「じゃあ、俺が友達になる。」
さっきまで涼太の後ろにくっついて離れなかった翔太が佐久間の前に出てそう言った。
sk「え、」
md「翔太が仲良くなりたいって。俺も友達になりたいな、」
sk「え、？とも、だち」
wt「友達。だめ、？」
sk「いいの？？」
md「いいよ。この辺に住んでるの？」
sk「うん、！…ここの道路をまっすぐ行って左に行ったところに住んでる！」
wt「僕たちもその近くだよ！」
sk「ほんと、？！…嬉しい！」
3人で仲良くなって、
ずっと一緒にいれる。
そう思っていた。
その矢先。
藤「おい。小僧。何逃げてんだ。」
wt「ぱぱ、」
藤「だから、お前は俺の子供じゃねーんだよ」
さっきよりも何倍も怖くなった“父親”が2人の前に現れた。
そっと涼太が佐久間に耳打ちをする。
md「帰って。」
sk「え、」
md「君も危ないから」
sk「でも、！」
藤「なんだお前。…見たことあるなその顔。どこだっけ。」
佐久間が後ずさりをする。
藤「わかった。お前、佐久間のとこの息子だろ？最近俺がつぶしたとこの息子だ」
sk「は、」
wt「さくま、」
青白くなっていく佐久間の顔を見て、翔太が佐久間に駆け寄る。
だが、それを佐久間は制した。
sk「そうだ。俺は佐久間組の息子だ。」
藤「随分と威勢がいいな。おもしれぇ。お前の父親は雑魚だったな〜」
見下すように笑いだした。
md「父さん、」
藤「だから、涼太。お前らあほなの？お前らは俺の手下。こんなとこで遊んでる暇なんかねぇんだよ。」
そう言って涼太を平手打ちしようとした。
が、
その音はしないまま。
怖くて目をつぶった2人が驚いて目を開けたそのすぐ目の前で、
sk「俺の父親は世界で一番格好いいんだ。俺の友達に手を出すんじゃねえ。」
さっきまでの弱気な彼はどこへ。
低い声、
まっすぐな目で見るその姿に
2人は格好良い、と感じたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひーたん(プロフ) - 美紀さん» 美紀様いつもコメントありがとうございます！！更新頑張っていきますので、よろしくお願いいたします！！ (2021年1月31日 23時) (
レス) id: 734df04095 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年1月15日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひーたん | 作成日時：2021年1月14日 17時
