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｢いいですか？ ショタというのはですね、動くだけ喋るだけで“可愛い”という現象をもたらしてしまう罪深き生き物なんです｣
｢ソ、ソーデスカ……｣
｢だからですね、花子くん、あなたが動くたび喋るたびに私はあまりの尊さに心を打たれているんです。分かりますか？ あなたは有罪です。ギルティなんです｣
｢ギ、ギルティ……｣
｢あぁ……本当に可愛い……どうしてこんなに可愛い男の子がこの世に誕生してしまうんでしょう……サラサラの黒髪をなびかせて、お目目も大きくて、笑うととっても幼げで可愛らしくて……はぁ……やっぱり私の性癖が具現化したのでは……？｣
｢やっぱり新手の悪霊……？｣
｢やだな、そんな事ないですよ。あ、お尻撫でていいですか？｣
私がニコリと笑うと、花子くんは立ち上がって後ずさった。
｢えぇ！？ なんで急に！？ やだよ！！｣
｢ふふ、冗談ですよ。そんなに必死にならなくてもいいのに｣
キャラでもないのについからかってしまうのは、私の言うこと一つ一つに反応してくれる花子くんが可愛いせいだ。
見たところ花子くんは普段、逆にからかう側なんだろう。だから、私みたいな予想外のキャラがきて調子が狂ってしまってるだけなんだと思う。でもそういう飄々とした性格の人が実は打たれ弱いって、ありがちだけどめっちゃ唆るよね。
｢怖すぎる……早いとこ成仏してもらおう……｣
本気で怯える花子くんが少し可哀想になってきたので、私はいつもの調子に戻って、もう大丈夫ですよの意味も込めて精一杯微笑んだ。
｢そんなこと言わないでくださいよ。楽しいじゃないですか。死んだのにこんなに楽しいなんて花子くんのおかげです。ほんとにありがとう｣
｢あ、いや……別に……｣
私の急なキャラの変化に対応出来なかったのか、花子くんは照れたようにそっぽを向いた。それがあまりに可愛くて、私はついに我慢の限界を迎えた。私の体は勝手に飛び出し、花子くんに抱きつきに行っていた。
｢うわっ！！｣
驚いた花子くんは声をあげた。
｢あーもうっ！ 可愛いなぁぁぁ！！！｣
廊下にまで響くくらい大きな私の叫びも、きっと花子くん以外の誰にも届かなかったんだろう。そう思うとやっぱり寂しくて、つくづく花子くんがいてくれたことに感謝したくなった。
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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (
レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです！ 分かります！ 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います！ (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです！個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです！ 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです！ 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです！ (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです！これからも頑張ってください！ (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：被苦人 | 作成日時：2020年2月10日 10時
