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「気付いた時には、すでに私の家はありませんでした。焼け跡すらなくて、もうすっかり平らな空き地になっていました」

私は窓際の花子くんの隣に腰掛け、死んでからのことを話し始めた。


「それから、自分が死んでいることに気付くまで随分時間がかかってしまいました。家があった場所に母がやって来て、泣いているのを見てしまったんです。それでやっと自分が死んだことを知りました。同時に、自分の体が焼けていく痛みと映像を思い出して、体の震えが止まらなくなりました」

花子くんはじっと話を聞いている。

「それを誤魔化したくて、色んな人に話しかけました。でも、誰も私に気付いてくれなくて、それで余計に不安になって……自分が何をすればいいのかも分からないし、だからここに来たんです。それで、クラスで流行ってた『トイレの花子さん』の噂を思い出して実践してみたら、まさかこんなに可愛い男の子が出てくるなんてっ……」

花子くんは大きい目をさらに大きくして、目一杯の驚いた顔を見せてくれた。


「え、待って待って、今暗い感じの話だったよね!?」

「いやぁ、確かに辛かったけど、案外大丈夫そうです。花子くんに会えて全部吹き飛びました。ショタパワー様々ですね」


真顔で言う私に、花子くんは若干たじろいでいた。

「そ、そんなにショタの何がいいの……?」

ショタがショタって言ってる……!! これは希少すぎる……!!


「それを聞いてしまうんですね……こうなった私はもう誰にも止められない! さァ! 聞いてください!ショタのいい所!!」

「あ……ハ、ハイ……」


花子くんは諦めて聞くことにしたらしい。唇をキュッと結んで、私の話を阻止する様子はなかった。

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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです! 分かります! 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います! (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです!個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです! 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです! 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです!これからも頑張ってください! (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:被苦人 | 作成日時:2020年2月10日 10時

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