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「ふぅー……可愛かった」
「そこはふつう面白かった、でしょ」
抜かりのない花子くん。愛してるわほんと。私のボケ全部に反応してくれるなんて。
「それでですね、セクハラ取引というのはご存知ですか?」
「知ってるわけないじゃん」
「だろうと思いました! なんせ、私が今適当に作った言葉ですからね!」
「分かってたけど腹立つ!」
テンポの良い会話に心地良さを感じながら、私はセクハラ取引の説明に移る。
「まぁまぁ、とりあえず聞きましょうよ。セクハラ取引というのはですね、文字通りセクハラする交換条件としてセクハラさせる、というものです」
自分で言っておきながら、内心爆笑ものだった。だって、セクハラ取引って……さすがにウケる。なんというか、『セクハラ取引(笑)』っていう感じ。
「なんでそんな禍々しいことをなんでもないように言えるの……?」
「それは私がそういう人間だからです」
「……うん、知ってた」
花子くんは静かに答える。ようやく、私(の頭)はもう手遅れだと気付いたらしい。やめて、そんな目で見ないで。
「んー、こほん。気を取り直して。自分で言うのもなんですけど、私実は結構胸あるんですよね」
「そ、それで……?」
花子くんもなかなか勘が良いらしく、顔を少しだけ赤くしていた。
「花子くんっておっ ぱい好きなんですよね? それってつまり……」
「……つまり?」
花子くんからコキュ、と唾を飲む音が聞こえてくる。
「触り合いっこ、しません?」
触り合いっこ。なんて卑猥な響きなんだろう。変態おじさんにでもなった気分だ。あ、半分は合ってた。私は変態だった。
「お、俺の……お尻、触るの?」
「ふぁ!?」
何故彼はお尻限定で考えているのだろうか。おかげで変な声が出てしまったじゃないか。
日頃から私がお尻を触ろうとしているからそんな考えに至ったのだろうか。それだったら、私が調教したみたいじゃん! 何それ唆る!
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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです! 分かります! 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います! (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです!個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです! 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです! 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです!これからも頑張ってください! (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:被苦人 | 作成日時:2020年2月10日 10時