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15. ページ39

それは何気ない普通の日に起こった。


その日、花子くんは用事があるからと女子トイレを出ていた。私は花子くんがどういう立場の怪異であるかを本人から何となくではあるが聞いていたため、花子くんの言う“用事”には着いていかないようにしていた。前にも言ったが、私は興味だけで動くような性格ではないため、面倒ごとに自ら首を突っ込むようなことはしない。

そんなわけで、私は一人女子トイレで留守番をしていた。少し前までは私も外に出て散歩したりしていたが、ものまねことやらに襲われてからはあまり一人では出歩かないようにしていた。



女子トイレで一人になった私は窓から外を眺めたり、ふよふよと浮いてみたり、花子くんにエッ チなことをする妄想をしたりと、色々な方法で暇を潰していた。


そしてその時、私は偶然見つけてしまった。この女子トイレの3番目の個室、花子くんがよくいる場所だ。私はそこに落ちていたものを拾い上げる。


「こ、これは……!」




________

「たっだいまー! (ミョウジ)ー! いい子に待ってた〜?」


花子くんが元気よく女子トイレに入ってきた。そんな姿も大変可愛いから彼はギルティなのだ。


「あ! 花子くんおかえりなさい! いい子にしてましたよ!」

「そっか、何もなくてよかっ……って、え……(ミョウジ)、それ何見てるの……?」


私は手に持っていた“それ”をわざとらしく持ち上げる。


「何って、花子くんが置いていったエ ロ本ですよ、エ ロ本」


花子くんは徐々に顔を赤くしていく。

「え、うそ……俺、置き忘れて……」


花子くんは慌てて本当に“それ”を持っていないのか、自分の持ち物を探った。私の持っているものが自分のであることを確認し終えた花子くんは弱々しく私を見た。


「あ、う……(ミョウジ)、返して……」

「はい、どうぞ」


私は素直にそれを花子くんに差し出す。花子くんは恥ずかしそうにそれを受け取ってすぐにしまった。


「中、見た?」


花子くんは上目遣いで私に問う。あまりにも可愛くて普段ならすぐにでも抱き締めていただろうが、今の私には嗜虐心をくすぐるだけだった。


「はい、それはもうばっちりと」

花子くんはさらに顔を赤くする。


「花子くんって、おっきいお っぱいが好きなんですね」


私は少しだけ目を伏せて言う。


「え、ちょっと……(ミョウジ)……」

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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです! 分かります! 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います! (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです!個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです! 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです! 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです!これからも頑張ってください! (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:被苦人 | 作成日時:2020年2月10日 10時

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