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着いてきて、と言った花子くんの後を追って着いたのは学園の図書館。ここにどんな可愛いショタがいるのだろうか。


「つちごもりー!! いるー?」

花子くんは図書館に着くなり、つちごもりという名前を叫んだ。少しの聞き覚えに、私は記憶を探った。しかし、これといってはっきりとした記憶は見つからなかった。


「いないのかなァ、この時間ならいると思ったんだケド」


今日はいないみたい、と諦めかけたとき、後ろから低めの声が聞こえてきた。

「何用ですか、七番サマ」

「あ! いるじゃん土籠ぃ!」

私は振り返って、土籠なる人物を見る。


「はっ! 思い出した! 土籠先生!」

タートルネックのセーターに白衣を纏った細身の男性。記憶が鮮明ではなかったのも、土籠先生は中等部の教諭であり、私は高等部からこの学園に入学したからだ。


「(ミョウジ)、土籠のこと知ってるの?」

「私も生前は一応ここの生徒でしたからね」

「生前……? あぁ、お前はたしか……AA、だったか」

「私の事知ってるんですか? というかなんで私の事見えて……花子くんとも知り合い……?」

突然浮かんでくる数々の疑問に私の頭はパンクしそうだった。


「ちゃんと紹介しようか。土籠は学園七不思議が五番目『16時の書庫』の管理人で、昼間はこの学園の教師をしてる」

花子くんの説明で何とか私の頭は情報の整理がついてきた。『16時の書庫』についても詳しく教えてくれた。


「なるほど、先生は人じゃなかったんですね……それに、この学園にそんな話があったなんて全然知らなかったな」

「(ミョウジ)って噂話とか全く興味無さそうだもんねー」

「怪異としては知られてないってのは悔しい話だがねぇ」

「? どうして悔しいんですか?」

「俺たち怪異は人の記憶から消えれば此岸に存在出来なくなるからね」

また花子くんが教えてくれる。しかし、その時に花子くんと先生が一瞬だけ切なそうな顔をしたのを私は見てしまった。


「へー、でもその話を詳しく聞くのはやめておきますね」

「うん……それがいいよ」

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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです! 分かります! 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います! (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです!個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです! 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです! 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです!これからも頑張ってください! (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:被苦人 | 作成日時:2020年2月10日 10時

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