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「壁ドンを体験したいんです」
とある日の夕方。もうじき日が暮れるだろうな、という時間帯だった。私はふよふよと浮く練習をしながら言った。
「あ、そう」
「もう少し何かくださいよ!」
私はストン、と地面に降り立って、私の顔も見ずにそう返した花子くんに異論を唱える。
「えぇ〜、だってその手の話題は面倒なことになりかねないし」
花子くんは心底嫌そうな顔をする。
「そんな顔しないで下さいよ! もしかしたら壁ドンで成仏出来るかも知れないじゃないですか!」
「(ミョウジ)の未練はそんなくだらないものなの……?」
「壁ドンはくだらなくない!」
私は長身のイケメンになって黒髪のショタに壁ドンするのが長年の夢なのだ。それをくだらないなんて……可愛いから許すっ!!
全力で反抗する私に、花子くんは諦めたように肩を竦める。
「仕方ないなぁ。そんな(ミョウジ)のために相応しい相手を紹介してあげる」
「えっ! 相応しい相手!?」
一体どんなショタなんだろう。花子くんだってそれなりの時間を私と過ごしてきた。そろそろ私の好みも把握しているんじゃないだろうか。そんな花子くんが紹介してくれる相手だ、期待してもいいかもしれない。
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シズ - 見ながら爆笑してしまいました(笑) 続き楽しみです (2022年8月22日 2時) (レス) @page46 id: 7fbee373af (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - ニコさん» そう言って頂けて嬉しいです! 分かります! 土籠先生攻めいいですよね…ネタがあればまた書こうかなと思います! (2020年3月3日 7時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 好きです!個人的には土籠先生攻めも結構好きです (2020年3月3日 2時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 腐った人間さん» 自給自足の為に生み出したものなので、他の同士にも供給出来て嬉しいです! 正直この作品はノリだけが命なので、そう言って頂けて良かったです! 拙いですが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月1日 16時) (レス) id: 2d39e952a2 (このIDを非表示/違反報告)
腐った人間 - あ、好きですショタの供給ありがとうごさいます最高です()ノリがよくてすごく読みやすいです!これからも頑張ってください! (2020年3月1日 15時) (レス) id: a770919e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:被苦人 | 作成日時:2020年2月10日 10時