幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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青葉ころん視点＿＿＿＿








新学期初日、今年もAと同じクラスになれたことに胸を踊らせていた

そして席も隣

神様は僕の味方をしてくれているのかもしれない








というのも、僕は昔からAのことが好き

幼馴染みに恋をするなんて漫画の中の話だと思っていたけど、どうやら現実でもあるらしい

中学あたりから少しずつアピールしているつもりだが、Aは全然気づかない
というか、気づく気配がない



僕の好きな人はとてつもなく鈍感だ









「ねえ、今日アイス食べて帰らない？」ｺｿｯ


『え？いいけど、ころんの奢りね』


「なんで！？」









先生に怒られても別にどうも思わない

Aと遊べる予定ができたからね
むしろ嬉しい








『ったく、ころんのせいじゃん』ｺｿｯ


「ごめんて、お詫びにアイス奢るよ」ｺｿｯ








Aは顔に出さないようにしてるつもりだろうけど、僕から見れば喜んでいるのぐらいわかる

僕の好きな人は、思っていることが顔に出やすい









何億回も聞かされてるんじゃないか？って話が終わり、先生の口から“転校生”というワードがでる







「誰かさんと違って可愛い子がいいな〜」








なんて、Aにかまってほしくて声に出す









『なに、私に喧嘩売ってんの？』


「別にAとは言ってないじゃん？？」


『めんど』







少しほっぺたを膨らましてるA

天使か？…って天使だったわ((









転校生が教室に入ってきた


女の子が入ってくることを願ってたのは嘘ではない
だって、もし男子だったらAがとられちゃうかもじゃん


でもそんな願いは届かず、自己紹介だけで教室中の女子を虜にするイケメン男子だった


ちらっとAの方を見る







『…』








げ、この人苦手…みたいな顔してるのに少し笑いそうになるが、僕にとってはその方が好都合だ

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