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私は気づいたときには床に座り、ベッドに伏せて寝ていた
いたはずのころんはベッドの上におらず、かわりに私に毛布が掛けられていた
いつの間にか寝ちゃってたんだ…
ころんどこいったんだろ…
毛布を戻し、リビングに探しにいく
「あ、Aおはよ〜」
『おはよ〜
私いつの間にか寝てたわ』
「よく寝れた…?」
『うん、おかげさまで』
おでこに冷え○タを貼ったまま、冷蔵庫にあったみかんゼリーを食べてるころん
『熱は?』
「ん〜…37,9だった〜…モグモグ…ごちそうさま〜」
『少し下がったみたいでよかった…
って、まだあるじゃん!頭痛くないの?』
「痛くない…って言ったら嘘になる…かな」
『痛いんじゃん
ごめん、私が布団とっちゃって…まだ寝てた方がいいよ』
「え〜大丈夫だもん…Aといたいっ」
そういって正面から抱きついてきた
うおっ、ビックリした…
『…ってちょ、!』
私は勢いに耐えられず、そのままソファーに倒れ込む
反射的に瞑った目を開けると、私に馬乗りになっているころんと目が合う
「…A好き」ボソッ
唐突に放たれた言葉に、自然と固まってしまう
す、好きって…なに変なこと言ってんの…
『ちょ、どいて、重い…』
さっきの言葉を聞かなかったことにし、ころんを退けようとお腹を押す私
そして“絶対に退くものか”と私の手をはらうころん
私はそのまま手首を捕まれ、床に押し付けられた
「ねえ、今の聞こえなかったとか言わせないよ…?」
『な、なんの話…?』
「絶対聞こえてたでしょ、好きって言ったの」
『…っ』
おお落ち着くんだ私…
そう、これはきっと熱でおかしくなってるだけ
それに“好き”って友達として、幼馴染みとして、って意味だよね?
「A好きだよ」
熱のせいか、少し潤んだ瞳で私をまっすぐに見つめてくる
『今日のころん…お、おかしいよ…』
おかゆを作ってるときもそう
後ろからいきなり抱きついてきて
私がどこかいこうとしたときも引き留めて…
「そうさせたのはAでしょ?」
『私は何もしてない…』
「はあ…」
「そーゆー鈍感なところ、昔から変わらないよね」
そう言って、何も無かったかのようにころんは立ち上がり、自分の部屋に戻っていった
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mona - かわのさん» コメの返信ありがとうございます〜wwはいっ!めっちゃキュンキュンってなってドクドクッてなります!(語彙力)楽しみです〜(’-’*)♪ (2021年1月14日 22時) (レス) id: 935d4bc1e3 (このIDを非表示/違反報告)
かわの(プロフ) - monaさん» ほんとですか!?そういってもらえて嬉しいです!さらにキュンキュンさせられるよう、更新頑張ります! (2021年1月12日 23時) (レス) id: b24a9b171b (このIDを非表示/違反報告)
mona - え?めっちゃキュンキュンするじゃないですか…(〃ω〃)更新頑張ってください! (2021年1月12日 20時) (レス) id: 935d4bc1e3 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - ころんくん夢主ちゃんお疲れ様です (2021年1月3日 14時) (レス) id: d8b259ea85 (このIDを非表示/違反報告)
かわの(プロフ) - るるちゃ(−_−#)さん» そういってもらえて嬉しいです!更新頑張ります! (2020年12月14日 23時) (レス) id: b24a9b171b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かわの | 作成日時:2020年11月28日 23時