幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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おかゆを食べ終わり、薬と水を両手に持ちにらめっこしてるころん









『飲まないの？』


「…飲みたくない」


『熱上がってるんだから飲まないと』


「苦いじゃん…
Aが飲ませてくれるなら飲む…」









またわがままを言う

“熱のせいでわがまま体質になるのはころんだけなのかな”

なんて考える







今日くらいはころんが望んでいることをしてあげよう









『わかった、はい口開けて』


「んあ」








口を開いてスタンバイしてるところに薬を入れ、水を飲ませる









「…ｺﾞｸﾝ まずっ」


『そりゃ薬だからね
ほら、飲み終わったんだからベッドで寝な』


「…ん」









ふらつきながらも頑張って歩くころん
私は横で支えながら、無事部屋のベッドまでたどり着いた

ベッドに横にさせ、布団をかける








『何かあったら電話して
私がこっちにくるから』









枕元にころんのスマホを置く







よし、寝てる間に課題しないと…間に合わないっ







リビングに戻ろうとしたとき、ベッドの中からいきなり手を繋がれた









「ここいて…寂しい…」









…何、いきなりキュンとくること言わないで
意外と可愛いとこあるじゃんっ()








少し悩んだはものの、課題をここですればいいことに気づき、ここにいることにした

課題を自分の家に取りにいくのにも、“ここにいて”と不安そうな目で訴えかけてくる
“すぐ戻ってくるから”と、なんとか説得し取りにいった






ころんのところに戻ると、辛そうにしながら寝ていた
数分の間で寝てしまうほど体力が削られていたんだろう

朝から貼っていた冷え○タはもう冷たくなかったので、そっと剥がして新しいのを貼る
冷たくて起きちゃうかなと思ったが、ぴくりともしなかった









苦しそう…大丈夫かな…









はやく手繋いでといわんばかりに、布団の外に出ている手を握る









『私ここにいるから大丈夫』









息を荒くしながら寝るころんに、私はそうささやいた

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