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親密度6 ページ6

水曜日。

放課後、今日までの課題を提出するために職員室に来ていた。
帰るまえに、担任のおじいちゃん先生と軽く世間話をする。おじいちゃん、まじで癒されるので大好きだ。


「先輩」

「先輩」


おじいちゃんと話していると、そんな声が聞こえた。

誰だか知らんけど、後輩が呼んでるんだからへんじぐらいしてやれよ、ひどい先輩だな。


心の中でそんなことを考える。

「先輩」

腕を掴まれた。



え、私?
振り返ってみても、明らかに見たことのない顔である。別に私の記憶力が悪いわけではない。と思う。

ていうか、綺麗な顔してるなこの子。

イケメン大好きな私だ。こんな知り合いいたら絶対に忘れるわけがない。よって、恐らく人違いだろう。


「おお、国見か」

いや誰だよ国見。名前を聞いても全くピンと来ない。まじで知らない子だわ。

ていうかおじいちゃんなんで知ってるんだよ、学年違うでしょ。


『…人違いじゃないですか?』

思ったことは正直に言ってしまう性質なので。
そして誤解を早く解いてあげるのが彼のためだ。


「俺のこと分かりませんか?屋上の…」

『ストップ』

慌てて両手で彼の口をふさぐ。
え、待って何言おうとしてんのこいつ。

屋上立ち入り禁止、ここ職員室。
これだけ言えば分かるよね?

まじで何言おうとしてんだこいつ。

「屋上がどうかしたのか?」

ほらー!おじいちゃんが屋上に反応しちゃったじゃん!

『や、なんでもないですよ〜』

全力で誤魔化して、彼の手を引いて職員室を出る。
その場で話を続けるわけにもいかないので、少し歩いて職員室から離れる。

階段の下まで来ると、彼に向き直った。



『で、国見くん?だっけ?君、先週屋上で会った子、で合ってる?』

「はい」

『私に何か用?』

「先輩、昨日いなかったので」

『ん?』

「昨日なんで屋上来なかったんですか」

『や、行く理由なくなったから』

「理由って何ですか」

え、やけにグイグイ来るねこの子?

ちょっと一旦整理しよう。

確かに私は昨日屋上には行かなかった。なぜなら、推しイベが終わったからだ。そして目の前の彼、国見くんは屋上に行った、当然私がいるものと思ったが、姿が見えなかったのでその理由が気になった。

と、こんなとこだろうか。

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aoilovexanxus(プロフ) - らきさん» テニプリの自由気ままなマネージャー1と2のパスワードわからないので教えて下さい (2020年6月28日 19時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
らき(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます!いえいえとんでもないです(笑)読んでくださってありがとうございました^^ (2020年5月16日 12時) (レス) id: b8f86eff26 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!素敵なお話をありがとうございました!! (2020年5月15日 21時) (レス) id: 00a9b70708 (このIDを非表示/違反報告)
らき(プロフ) - 紅梅さん» コメントありがとうございます!お手本だとかもったいないお言葉です、とても嬉しいです(;_;)完結までお付き合い頂けたら幸いです^^ (2020年5月13日 21時) (レス) id: b8f86eff26 (このIDを非表示/違反報告)
紅梅(プロフ) - 国見ちゃんまじ神かて! 毎回のごとくキュンキュンさせていただいおります〜(´艸`*) らきさん執筆上手すぎます!! お手本にさせていただきますm(_ _)m (2020年5月13日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らき | 作成日時:2020年4月26日 17時

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