過去回想編18 ページ33
貴方side
今、気づいた。
今日は私の誕生日だ。それを優太は祝いたくて、此方に残りたいと言ったのだ。
血が飛び散っている部屋の中は、所どころ装飾がされていた。
優太の手には、私にプレゼントしようとしたのか、水色のリボンが握られていた。
優太の手を頬にあてる。冷たい。
貴「う、うそだよね……優太……目を開けてよ……なんで………閉じてるの……?」
声か震える。
天人達の声など、もはや聞こえなかった。
喉が痛い、呼吸ができなかった。
誰かの叫び声が聞こえる。
あまりに喉が痛むから気がついた。叫んでいるのは私だった。
貴「うわあああああああああああああああああああああああああぁぁぁっ!!!」
そこから先のことはよく覚えていない。
あとから駆けつけた銀時達によれば、私は天人達が無残に斬られている血だまりの中で、右脚のふくらはぎから血を流し、
水色のリボンを握り優太の身体を抱きしめながら、立っていたという。
もう、なにも考えたくなかった。
なにも見たくなかった。
銀時達が何度も私に声をかけてくれたらしいが、反応することはできなかった。
なにがどうなったのか理解せず、数日がたった。
布団の上に座り込んでいる青白い顔をした女に銀時達は話しかけていた。
銀「A………。」
小「今日も反応しないか……目に光がやどってないな……。哀しく虚ろな目をしている。」
晋「当たり前だろ。あんだけ可愛がってた奴を自分の誕生日に亡くしたんだ。ショックをうけないはずがねェ。」
小「こればかりは、時間が解決してくれることを祈るしかないな…。それよりも今は戦場にいかねばならん。」
銀「……あぁ。松陽とAを護るために戦わなきゃいけねェ。行ってくるぜ。A」
銀時達………行っちゃった。………わたしも………いかなきゃ……………皆を、先生を
私が護ら……な……きゃ…………。
女は虚空を見つめながら、刀に手を掛けた。
そのまま、鞘から刀を出そうする、が。
貴「……ッ!?」
出せない。いや、正しくは出すことが出来ない。
刀にかけている手が震え、
全身がガタガタ震えているからだ。
怖い。
仲間を、大切なものを失うことが。
その大切なものを失った痛みを味わうのが。
恐い。
私は仲間を護ることが出来るの……?
たくさんの人を護れなかったのに。
松陽先生を救うことなんて、できるの?
それにこんなのっ……ただの…役立たずじゃないか。
過去回想編19 銀「おいおい、本編どシリアスじゃねェか。ヤバイな。おい新八!なんかボケなさい銀さん命令!!」新「はぁ!?無理ですよ僕はツッコミです!!」銀「使えねーメガネ。」新「振っといてその台詞ですか!?!」→←過去回想編18 神「最近、私の出番が少ないアル!銀ちゃんだけずるいアルよ!!」銀「仕方ねぇーだろ。俺はアイツの側に一番いたんだからなっ」神「ムカつくから、怖い話聞かせてやるヨ!むかーしむかし」銀「え?か、かぐらちゃん??やめてくれるよね??ぎゃああああ!?!」
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紺花(プロフ) - 土方彩香さん» 全然大丈夫ですよ!誤字可愛らしいです。本当ですか!?シリアス自信がなかったので嬉しいです!!ありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年10月21日 19時) (レス) id: 3ee85d0920 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - すみません、「とかとか」になっちゃったのは誤字です…。 (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!…いや、あの、ひとつだけ言わせて下さい…。紺花さんの書くシリアス最高です!!!いや、ギャグもいいんですけど、元々暗い話とか重い過去とかトラウマとか戦とかとか大好きなんで、今のシリアスむっちゃ私好みです! (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
紺花(プロフ) - やっぱりテスト、ありますよね……。うぅ、テスト嫌だァア!!でも、コメントをくださったおかげで元気がでました!頑張ります!お互い頑張りましょう!!コメントありがとうございます!! (2019年10月3日 7時) (レス) id: 2272969ba0 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!私も明日からテストです…。嫌だよ〜…。なので、頑張って下さい!と言うか、お互い頑張りましょう!! (2019年10月2日 20時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺花 | 作成日時:2019年5月22日 20時