過去回想編8 ページ22
貴方side
銀「少しは負けた味方をいたわる気持ちはねっ」
トン。騒ぎ立てる銀時の肩に小太郎が手を置く。
小「もう敵も味方もないさ。さっ皆でおにぎり握ろう!」
貴(小太郎…どこからそのお米もってきたの…)
銀「敵味方以前にお前誰よ!!なんで得体も知れねぇ奴のおにぎり食わなきゃいけねーんだ!!」
小「誰が食べていいと言った!握るだけだ!」
銀「なんの儀式だ!!」
松「あ、すみません。もうたべちゃいました。」
全「早っ!!」
貴「あ、ごめん。私も食べちゃった。」
全「お前もかい!!」
ん。おにぎり美味しい。
もぐもぐとおにぎりを食べていると皆が笑っていて、なんだかだんだんおかしくなってきて、
私も笑い出してしまった。
皆、笑顔だった。晋助も笑っていた。
それは、屈託のない純粋な子供らしいこころの底からの笑顔だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
晋助side
初めて会った時は驚いた。
ポニーテールの茶髪を揺らし、俺たちの前に飛び出してきたそいつは目の前の奴等にまったく臆していなかった。
それどころか、強い意志を持った目で叫んだ。
貴「本当に大事なのは、その人がどんな侍になろうとして、どう生きたかだ!!」
松「それぞれの武士道を掲げ、それぞれの侍になることは出来る。」
あいつとあの人の言葉が何故か引っかかって胸に残っていた。
たがら目の前で竹刀を振り上げる人間に、何の感情も抱かなかった。
あぁ、衝撃が来る。そう思った時、誰かが俺の前に飛び出した。
「なっ!なんだ貴様は!?」
俺の前に立ちふさがったのは、またあの女だった。流石に大の男に刃向かうのは初めてだったのだろう。両手を広げて俺を守ろうとするそいつの足は震えていた。
「貴様、何者だ!まさか、晋助をたぶらかしている奴等ではあるまいな。晋助、お前一体どこで何をしている!!」
そんな叫び声は俺の耳には届いていなかった。
何でここにいる。危ない。逃げろ!
「次に問題を起こせば勘当だ!!お前のような一族のツラ汚しのためにお家を潰されるわけにはいかん!!」
もう我慢ならないとでも言うように、そいつは震えながら声をしぼりだした。
貴「……お家がそんなに大事ですか…高杉君はあなたのっ…道具なんですか。」
「あぁ。そうだ。それがどうした?」
吐き気がした。目の前にいる化け物に。
貴「高杉君は、貴方の所有物なんかじゃない!!!高杉君はひとりの人間だ!!道具呼ばわりするな!!」
っ…何でお前は俺が欲しいと思った言葉を言ってくれるんだ。
過去回想編9 Q「なんで怒ると口ご悪くなるんですか?A貴「んー?なんか自分を少しでも強くみせるため?みたいな?(…銀時の口調がうつったってのが主だけどね……)→←過去回想編7 貴「昔はあんなに真面目で純粋だった小太郎が、なんでこうなっちゃったのかなぁ。」小「ヅラじゃない桂だ!」貴「誰も言ってないよ。」小「変な生き物じゃないエリザベスだ!!」貴「だから誰もそんなこと言ってないってんだろ。……はぁ。」
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紺花(プロフ) - 土方彩香さん» 全然大丈夫ですよ!誤字可愛らしいです。本当ですか!?シリアス自信がなかったので嬉しいです!!ありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年10月21日 19時) (レス) id: 3ee85d0920 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - すみません、「とかとか」になっちゃったのは誤字です…。 (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!…いや、あの、ひとつだけ言わせて下さい…。紺花さんの書くシリアス最高です!!!いや、ギャグもいいんですけど、元々暗い話とか重い過去とかトラウマとか戦とかとか大好きなんで、今のシリアスむっちゃ私好みです! (2019年10月20日 23時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
紺花(プロフ) - やっぱりテスト、ありますよね……。うぅ、テスト嫌だァア!!でも、コメントをくださったおかげで元気がでました!頑張ります!お互い頑張りましょう!!コメントありがとうございます!! (2019年10月3日 7時) (レス) id: 2272969ba0 (このIDを非表示/違反報告)
土方彩香 - お久しぶりです!私も明日からテストです…。嫌だよ〜…。なので、頑張って下さい!と言うか、お互い頑張りましょう!! (2019年10月2日 20時) (レス) id: a12d762946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺花 | 作成日時:2019年5月22日 20時