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リビングのドアが開く音がして、ドギョムから恐る恐る、と言った様子で入ってきた。
『ヒョン、なんかあった…？
すごい声したけど、』
『…おれがAを怒らせた。
せっかくAがもらった仕事、駄目だ、やるな、って一方的に否定して、』
自己嫌悪に苛まれて、その場にうずくまる。
最低だ。大切な妹に、俺はなんてことを。
“一番迷惑かけたスンチョルオッパだから、一番に伝えて、一番喜んでほしかった、！“
Aの悲痛な声が脳内にリフレインする。
俺はAとデビューする時に心に決めたはずだった。Aがこの道を選んだことで、俺たちを選んだことで疎遠になってしまったご両親の分も、
俺が父親になって、兄になって、友達になって、お前の理解者になって、Aの面倒をみるって。
それなのに、Aの成長を、独り立ちしていく姿を見たくなくて、Aの可能性を俺が潰そうとした。
なんてことをしたんだ、Aのためとか言っておいて、本当は自分のことしか考えていなかったんだ。
『…ヒョン、俺はずっと話を聞いてたわけでもないし、はっきり言って状況も読めてないけどさ、
ヒョンはさ、Aヌナを大切に思うがあまり、臆病になってるんじゃないかな、』
頭上からドギョムの声が降ってきて、頭を上げる。
『俺ももちろん、Aヌナに対して、年下だけど過保護になっちゃうこともあるし、心配しすぎてお節介焼いちゃうことだってあるよ。
でも俺、最近思ったんだよね。もっとAヌナを信じてもいいんじゃないかって。
もちろんヌナは女の子で、僕らが守ってあげるべき存在だと思うよ。
でも、ヌナはさ、当たり前だけど、1人の人間なんだよ。
ヒョンの妹である前に、僕らのヌナである前に、1人のAっていう人間なんだ。
自分で考えて、行動できるね。
だから、もちろんヒョンがヌナのこと心配なのもわかるけど、ヌナのこと、信じてあげてよ。
大丈夫だよ、ヌナは。どんなお仕事でも、誇りを持って、SEVENTEENの名前に恥じない仕事をやり遂げる人だよ。』
ドギョムの言葉は、やけに真っ直ぐで、荒んだ俺の心に、ずっと染み込んだ。
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ゆいか(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさま、コメント下さりありがとございます！思い出した…と思いきや、でした、笑まだ記憶を戻すには少し時間がかかりそうですので、暖かく見守っていただけたら嬉しいです笑こちらこそ読んでくださってありがとうございます♡ (2022年10月7日 0時) (
レス) @page44 id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - えー！！記憶思い出した！？！！面白いです！！更新ありがとうございます！！ (2022年9月29日 23時) (レス) @page39 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - なのこ5546さん» なのこさま、コメントくださりありがとうございます！すごく嬉しいお言葉ばかりで…大変励みになります、ありがとうございます（ ; ; ）これからも不定期にはなりますが更新頑張りますので是非また読みにいらしてください♡ (2022年9月23日 0時) (レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - コメント失礼します🙇♀️小説とっても面白いです！！紅一点がたくさんある中、主人公の記憶がなくなる設定はなかなか無いのでワクワクしながら読んでしまいました。更新楽しみにしておりますこれからも頑張って下さいっ！！ (2022年9月16日 12時) (レス) @page29 id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年8月23日 1時
