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なんだ、ヌナもラップに目覚めてヒポチ編入もありかと思ったのに。
『うーん、ならとりあえずはさっき言ったみたいなこと思い浮かべてるかな。
あとはね、
…ヌナのこと』
『わたし、？』
『そう、ヌナ。
…俺の中でとびきり大切で、愛おしくて、幸せにしたいって思うかけがえのない存在』
ヌナはなんて言うんだろう。
こんな告白じみた言葉を聞いて。困るかな、嫌かな、それとも、少しは嬉しかったりするのかな。
『…じゃあわたしも、ミンギュのこと考えて書いてみようかな』
ヌナは目を逸らすことなく、まっすぐ俺を見据えてそう言った。
『…え、』
俺から仕掛けたくせに、いざこんなふうに返されるとどうしていいかわからなくなる。
俺って、こんなにダサいのか、いつもかっこいいふりしてるのに。
『あ、ホシから遅いって連絡きちゃった、戻ろう！』
ヌナはスマホの通知を見てそう言うや否や、席を立っていつのまにか空になったアメリカーノのグラスとケーキ皿を片付ける。
あっという間に腕を引かれて、店の外へ出た。
もうすっかり秋色に染まった歩道。枯葉が風に揺られてはかさかさと音を鳴らす。
暖色の色彩に染められた紅葉の下で笑うヌナは、凄く綺麗で、
もしかしておれ、期待してもいいのかな、俺ってちょっと、ヌナにとって特別？
なんて思って心臓の鼓動が速くなる。
ひゅう、と俺とヌナの間に冷たい風が吹き抜ける。
少し身震いしたヌナの手を自分の手に収める。
『ミンギュ、』
咄嗟にこちらを見て、ダメと言いたげなヌナ。
『寒いから、あっためて欲しいだけ。
だめ？』
おれはずるい。本当は愛しい人と手を繋ぎたいだけなのに、未だに臆病で、こうやって理由をつける。
そしてこういえば、ヌナが断れないことも、知っているからだ。
ヌナは、いいともダメとも言わなかった。ただ振り解かれない手に、俺は凄く嬉しくて、この道が永遠に続けばいいのにって、そう思ったんだ。
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ゆいか(プロフ) - ぴょんさん» ぴょんさま、コメント下さりありがとございます！思い出した…と思いきや、でした、笑まだ記憶を戻すには少し時間がかかりそうですので、暖かく見守っていただけたら嬉しいです笑こちらこそ読んでくださってありがとうございます♡ (2022年10月7日 0時) (
レス) @page44 id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - えー！！記憶思い出した！？！！面白いです！！更新ありがとうございます！！ (2022年9月29日 23時) (レス) @page39 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - なのこ5546さん» なのこさま、コメントくださりありがとうございます！すごく嬉しいお言葉ばかりで…大変励みになります、ありがとうございます（ ; ; ）これからも不定期にはなりますが更新頑張りますので是非また読みにいらしてください♡ (2022年9月23日 0時) (レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - コメント失礼します🙇♀️小説とっても面白いです！！紅一点がたくさんある中、主人公の記憶がなくなる設定はなかなか無いのでワクワクしながら読んでしまいました。更新楽しみにしておりますこれからも頑張って下さいっ！！ (2022年9月16日 12時) (レス) @page29 id: 88c8eec9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいか
| 作成日時：2022年8月23日 1時
