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全てが終わり、ダイキはゆっくりとふらつきながら、涼介とケイの元に行く。
ケイは力が抜けたかのように地面に座り込んだ。
涼介「ケイ。お疲れ様」
ケイ「良かった……。成功して」
ダイキ「悪かっ…たな。2人共……無理させ…て」
ダイキもまた、地面に座り込む。
ケイ「ほんとに。もう1歩も動けないよ」
力なくハハッと笑った。
冥「お見事です」
ハッと気付く3人。
ダイキ「そう言えばこいつがいたな」
ケイ「まずいな。あいつと戦う余力はもうないよ」
ダイキとケイがちらりと涼介を見る。
せめて涼介だけでも逃がす方法がないか。
しかしすぐに2人の思考は止まり、目を大きく開いた。
涼介が2人の前に立ち、両腕を精一杯伸ばし広げていた。
「「涼介！？」」
冥「何の真似です？」
涼介「この2人はやらせない」
冥「貴方に何が出来るんですか？貴方には戦える術がない」
涼介「確かにその通りだ。でも、2人が少しでも回復する時間は稼げる」
冥「ふむ」
冥は何かを考える。
何かを思い付くと口を開いた。
冥「魔物に取り憑かれた男が何故笑ったか分かりますか？」
いきなり、問いかけてきたが3人は口を閉ざした。
それでも冥は構わずに話を続ける。
冥「自分の願いを叶えたからです」
ケイ「あの男の死を望んでいた、ということか？」
冥「その通りです。男の家族は昔、死んだ男に殺されたんです」
高校生の頃、男の家族は殺された。
男はずっと復讐を願っていた。
その負の感情に目を付けた冥が魔物の種を渡した。
男は魔物の種と分かった上で飲んだ。
自分の命をかけて。
全ては復讐の為に。
話を終えた冥が涼介の顔を見るとフッと笑みを浮かべた。
冥「貴方にもその権利がある」
ケイ「！？」
ダイキ「はあ？何を言ってる。涼介に復讐の権利って……」
冥「いるじゃないですか。近くに」
涼介「そんな人……いない…」
冥「いいえ。今までなに食わぬ顔で一緒に過ごしてきた人」
ダイキ「一緒に…って」
困惑するダイキがふと横を見る。
そこには顔を青ざめているケイがいた。
ダイキ「まさ…か…」
冥「本当にひどい人です。罪を犯しておきながら、それがなかったかのように接してきた」
ケイ「……めろ」
冥「仲間を騙し、主人まで騙し続けた」
ケイ「やめろ！！」
冥「裏切り者」
ケイ「それ以上言うな！！」
冥「彼はね」
ケイ「涼介！聞くな！」
涼介「俺の母さんを殺した！」
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
