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涼介の目に両手を前につき出して力を溜めているケイの姿が写った。
ケイの瞳が涼介を捕らえている。
涼介(ケイなら大丈夫)
ケイを信じ、涼介はダイキの手を離した。
ケイの両手が青く光るとダイキの足元が青く光り始めた。
水がダイキの周りを螺旋のように昇っていく。
水流に沿って所々光る氷。
ダイキ「くっ！」
ダイキは苦痛に耐えた。
黒い靄を自分の体に受けた涼介はふらつきながらもケイの元にたどり着く。
涼介「ケイ…。これって…まさか……」
ケイ「ごめん。涼介の問いに答えたいけど、集中したいから黙って見ててくれる？」
言い終わるとケイは前を見据えたまま、何も言わなくなった。
ただその表情はいつものケイらしからぬほど集中している。
ダイキの方は黒い靄が少しずつ消えていく。
涼介(間違いない。これは……)
ケイとダイキの様子を離れた所から見ている冥が何故か笑みを溢す。
冥「あの水の精霊が切り離しですか。本当に驚かせてくれますね」
くくっと喉を鳴らす。
冥「ただ、あの切り離しは風の精霊と違って、かなり不安定のようです」
涼介(それに魔物だけじゃない。ダイちゃん自身にも痛みを与えている)
ケイは切り離しを使える。
但し、ヒカルと違って力は不安定。
成功する確率は半々。
魔物だけが苦痛を感じるのがヒカルの切り離し。
一方、ケイの切り離しは魔物と対象者に苦痛を与えていた。
それでも。
ケイがダイキの切り離しをしたのはー。
ダイキが魔物に取り憑かれてしまったら、ヒカルでも切り離すことは難しいから。
今のダイキは完全に魔物に取り憑かれていないから。
涼介が魔物の闇を半分削ったから。
涼介はケイの横で苦痛に耐えるダイキと気を集中し切り離しをしているケイを見つめながら、成功するように祈っていた。
魔物の体が徐々にダイキから離れていく。
ケイが心の中でダイキに話しかける。
ケイ(ダイキ。もうすぐ魔物が離れる。でも、俺は離れた魔物を攻撃することが出来ない。
だから、離れたら自分で何とかしてよね)
未だに痛みと戦っているダイキは返事の代わりに親指を立てた。
そして。
魔物が完全に切り離され、ダイキを囲んでいた水流が一瞬で弾け飛ぶ。
魔物はすぐに体を膨らませ、ダイキをターゲットにした。
だがそれよりも早く、ダイキが炎を魔物に向けて放った。
炎は魔物を直撃した。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
