第20章 1 ページ46
影によって裕翔と圭人の封印までもが解かれた。
その次の日に熱が下がり目覚めた侑李。
とは言え高熱が続いた侑李の体力はすぐに戻るはずもなく、起き上がる事もままならない状態だ。
侑李「そっか。そんな事が……」
昨日の死闘を聞いた侑李が彼らを思い描く。
侑李「それで。2人は？」
ダイキ「眠っている。ユウヤとヒカルも。まあ、この2人はじきに目覚めると思う」
侑李「そう」
一瞬の間を置いて侑李は頭だけを動かし涼介がいないと気付いた。
侑李「涼介は？」
ケイ「自分の部屋で寝てる」
ダイキ「助けられなかったってかなり落ち込んでてさ。昨日の夜は一睡もせずに裕翔達に付いてた」
侑李「それで今、寝てるんだ。でも、涼介。素直に寝なかったんじゃない？よく、寝てくれたね」
ダイキ(さすが幼なじみ。よく分かってる)
朝、ふらふらになってダイニングに現れた涼介に就寝を求めたが「侑李の看病をする」と言って聞かなかった。
そこでケイが睡眠薬を入れたお茶を涼介に飲ませて眠らせた。
それを聞いた侑李が「なるほどね」と小さく笑う。
侑李「だから眠ってるんだ」
ケイ「眠ってもらわないと困る」
侑李「うん。そうだね」
最後の封印の器である涼介がいつ狙われるか分からない。
いざという時に体力が弱っているのは困る。
話が一旦切れるとコウタは話題を変えた。
コウタ〈話はここまで。侑李もまだ、完全ではないんだ。もう少し寝た方がいい〉
ケイ「そうだね。ここで無理させたら目覚めた涼介が悲しむ」
侑李「うん。でも、その前にコウタ。補給しよ」
コウタ〈俺なら大丈夫。こんな状態の侑李に補給したら、また、何日寝るか分からない〉
侑李「何言ってんの。ずっと補給してないからコウタもそろそろ辛いでしょ」
ダイキ「俺も侑李に賛成。確かに今の状態の侑李に補給はよくないけど、コウタだってこのままじゃ辛いだろ」
ケイ「そうそう。侑李が今眠ったら次いつ起きるか分からないよ。その時にコウタが弱っていたら、それこそいざっていう時に侑李を守れないよ」
ダイキとケイの説得に侑李はうんうん頷いている。
コウタ〈しかし……〉
侑李「ほら。こっち来て」
コウタ〈分かった。有難く補給してもらうよ」
侑李「うんうん。それでいいの」
コウタがヨロヨロとふらつきながら侑李の顔まで移動する。
ふらふらの姿に苦笑しながら侑李はコウタに霊力を与えた。
その後、侑李は再び眠りに入った。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
