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珠理「だって…。だって。『これからも一緒にいよう』って。『愛してる』って言ってくれた」
珠理の瞳から頬を伝って涙が流れる。
珠理「……『俺の分まで幸せに生きて』って言ってくれたのよー！」
顔を両手で覆い、珠理は崩れ落ちた。
珠理「私の幸せは彼といる事なのに。彼の笑顔が私の幸せなのに」
珠理は両手をだらりと下げて、静かに顔を上げる。
流れる涙を止めないまま。
珠理「彼は……もう。笑ってはくれないのね」
真っ直ぐ向けられる珠理の瞳に涼介は視線を反らさず、ゆっくり頷いた。
刹那。
珠理の体が黒い靄に包まれた。
「「！！」」
前に突き出した影の右手が闇の球体に包まれている。
ダイキ「お前！！」
影「まっ。人間にしてはよくやった。そいつらを引っ張り出したんだからな」
ダイキ「はあ？何言ってるんだ？」
ケイ「まるであんたの狙いは俺達って聞こえるんだけど」
影「そう思うならそうなんだろうな」
くくっ…と笑う影にダイキは睨み付けた。
影「おっと動くなよ。動けば、この人間はどうなるか。勿論、お前達もな」
影が涼介達に気を取られている隙に結界を貼ろうとしていたヒカルが舌打ちをした。
今まで影の隣で静止していた魔物がゆっくりと動き出した。
闇に包まれている珠理に触れる。
珠理の叫びと共に稲妻の闇が涼介達全員を襲い、体に絡み付いた。
裕翔「うわぁぁ」
ダイキ「くそっ！」
ユウヤ「闇が振りほどけない」
体に絡み付く闇を払おうとするがビクリともしなかった。
珠理「ごめ…んなさ…い」
黒い靄の中から小さな声が聞こえてきた。
涼介「珠理…さん？」
珠理「私のせいで…」
育生が珠理の前で交通事故にあった。
それは珠理を庇って起きた事故。
動かなくなった育生に珠理は現実を受け入れられなかった。
そんな中珠理は見てしまった。
黒い生き物が育生の中に入っていくのを。
次の瞬間、動かなかった育生が動き出した。
珠理は喜んだ。
『育生は死んだ』という事実に背を向けて。
それから影に会った。
今の育生は不完全だ。
霊力の高い魂を使えば育生は完全に甦る。
そう言われて珠理は霊力の高い人間を探した。
『それは育生ではなく、別の生き物が動かしている』という理屈に蓋をして。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
