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急に攻撃の手を止めた影の横から珠理がぶつぶつと言いながら、裕翔達に近付いてくる。
珠理「ねぇ。貴方達の魂、私に頂戴」
ユウヤ「はぁ？」
珠理「霊力の高い魂を彼に与えれば、彼は完全に甦るの」
圭人「何を言ってるの？彼は魔物に取り憑かれてる」
ヒカル「俺達の魂を使っても彼は甦らないぞ」
説得を試みるが当然、裕翔達の言葉は届かない。
珠理は虚ろな瞳で少しずつ距離を縮めていった。
ユウヤ「彼女、正気を失っている」
ヒカル「何を言ってもダメだな」
裕翔「操られてるって事？」
ユウヤ「多分、違う。人としての判断が出来なくなってるんだ」
ヒカル「もしかしたら、彼女は彼が命を落とした瞬間を見ているのかも」
育生は何かがあって命を落とした。
それを珠理は目の前で目撃した。
ところが魔物に取り憑かれ動き出した。
感情がないまま。
絶望する珠理を影は唆した。
霊力の高い人間の魂を育生に与えれば元に戻る…と。
4人はどうしたらいいのか分からなくなった。
すると異空間の景色がねじ曲げられ、赤い鳥居が出現すると涼介、ダイキ、ケイが姿を見せた。
影がニヤリと口角を上げる。
影「人間。あの3人は特に霊力が高いぞ。アイツ等の魂なら確実に甦る」
珠理「他に集めなくてもいいってこと？」
影「ああ。きっと…な」
珠理「そう。だったら、その魂頂戴」
珠理は涼介達の方に進路を変えた。
圭人「珠理さん。それをしてはいけない！」
ユウヤ「そんな事をしたら、貴方は人間でいられなくなる！」
圭人達の必死の呼びかけも珠理には聞こえない。
珠理の瞳には涼介達しか見えていなかった。
涼介「いいよ」
珠理の足がピタリと止まる。
涼介「それで貴女の気が済むなら。俺の魂、貴方にあげる」
珠理「くれるの？」
ここでようやく珠理は影以外の言葉に耳を傾けた。
涼介「うん。でも、それで本当に彼は帰ってくる？」
珠理「あの人は帰ってくると言った」
涼介「本当に？彼は死んだんだよ」
珠理「でも…」
ダイキ「そいつは今、魔物の意思で動いているだけだ。それはあんたがよく知ってるんじゃないのか？」
珠理「………っ」
ケイ「死んだ人を甦らすなんてやってはいけない行為。ましてや、他の命を犠牲にするなんて」
涼介「彼はそれを望んでいるのか？」
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
