第19章 1 ページ40
侑李が未だに眠り続けている中、依頼が来た。
友達の様子が可笑しいというのだ。
彼氏が出来て、喜びに満ちていた友達と久しぶりに会ったら、活気がなくかなり痩せていた。
「彼氏と上手くいっていないのか」と聞くと「そんな事はない」と彼女は笑う。
しかし、その笑いも無理に作っている感じがした。
友達と別れてから、後を付けた依頼者は彼氏と会っているところを目撃した。
ところがその彼氏の様子も可笑しかった。
彼氏は表情がなく、顔も青白く生気がなかった。
このままでは2人ともダメになると思った依頼者はどうしたらいいのか悩み、不可思議な現象を解決するというサイトにたどり着いたと言う。
侑李とコウタが魔物退治に参戦出来ない状況だったが依頼がきた以上、受けなければならなかった。
裕翔、圭人、ユウヤ、ヒカルがこの依頼に赴いた。
途中、依頼人と出会って詳しい事を聞いた。
話の内容から彼女―珠理のほうは会ってみないことには分からないが彼氏―育生のほうは手遅れかもしれないと伝え、珠理の家に行った。
すると丁度、珠理が家から出てきた。
珠理の周りにはうっすらと黒い靄がかかり、顔には生気がなく、痩せ細っていた。
ただ、表情は微かだが何処か嬉しそうに見えた。
4人はその後を付けた。
珠理は町からちょっと離れた古ぼけた家に入っていく。
窓からこっそり覗くと魔物に取り憑かれた育生がいた。
その横で嬉しそうに寄り添う珠理の姿。
4人は家の扉を開けて中に入った。
突然の見知らぬ来客に珠理は驚き、育生を庇うように前に出た。
珠理「何ですか貴方方は…！」
裕翔「突然ごめん」
ユウヤ「後ろの男に用がある」
ユウヤの言葉に顔を青ざめる珠理。
珠理「育生は具合が悪いの！帰って！」
ヒカル「そういうわけにはいかないんだ」
圭人「彼は魔物に取り憑かれている。このままじゃ貴方や周りの人が危ない」
裕翔達が忠告するが珠理は一向に育生の前をどく気配がない。
それどころか裕翔達を敵視している。
圭人が何かに気付く。
圭人「もしかして珠理さん。分かってて彼を庇ってるの？」
ユウヤ「まさか！？」
瞬間、珠理は育生の手を取り、裏口から飛び出した。
一瞬呆気にとられた4人が我に返る。
ユウヤ「おい！」
ヒカル「ちょっと！」
珠理の後に続いて4人も家の外に出た。
裏庭に出ると4人の動きが止まる。
そこには珠理と育生の他に難のいい魔人―影がにんまりと口角を上げて立っていた。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
