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部屋にいても余計な事を考えてしまう4人がふらっとリビングに集まってから数時間が経った。
集まったからと言って何をするわけでもなく、ただ座っているだけ。
そんな静かすぎるリビングに聞こえてきたのは扉が開く音だった。
音に反応した4人が顔を見上げると涼介が立っていた。
涼介は重い空気が漂う4人には目もくれずにキッチンの方に向かっていく。
4人が涼介の行動を目で追っていると何かを取り出した後、冷凍庫を開けていた。
裕翔「やま。何してるの？」
涼介「侑李が……熱を出したんだ」
裕翔「熱！？」
2日間眠っていた侑李が大きく息を吐いた。
かと思うと体中の熱を外に吐き出すかのように息が荒くなった。
ユウヤ「意識は戻ったのか？」
涼介「ううん。まだ」
圭人「熱はどのくらい？」
ピタリと涼介の動きが止まる。
涼介「……40.2」
作業を再開した涼介。
ヒカル「40.2！？」
圭人「それってかなりヤバくない？」
涼介「コウタが言うにはこれも封印を解かれた影響だろって」
裕翔「あっ………」
それから涼介は氷枕と額を冷やすシートを持って、パタパタとリビングを後にした。
圭人「熱……」
裕翔「………」
ユウヤ「裕翔…？」
裕翔「あっ。ごめん」
ユウヤ「どうした？」
裕翔「……俺。今、最低なこと考えた」
顔を下に向け両手を握りしめる裕翔の横顔を圭人がちらりと見る。
裕翔の考えていそうな事。
何となく圭人には想像できた。
裕翔「今の知念の状態を見てるとさ。次は俺がああなるのかな…なんて。最低だよな。仲間が今、大変な状況なのに俺は自分の心配して」
圭人「……そんな事ない。俺も同じだから」
裕翔「え？」
圭人「ちぃちゃんには悪いけど、今の彼を見ると恐くなるんだ。俺もこんな風になったらどうしようって」
待機組の裕翔達は陰の結界のせいで風鏡からも赤い鳥居からも行けなかった。
それでも、風鏡で何が起きたのか全てを見ている。
だから、闇王が封印されている身としては同じ事が起きる可能性があると思うと圭人の体が小さく震え、握り締められた裕翔の拳に力が入った。
ヒカル「俺達と契約したばかりにそんな思いをさせて」
ユウヤ「ごめんな」
裕翔はゆっくりと首を横に振る。
裕翔「あの時、ヒカルとユウヤは俺と圭人の命を助けてくれた。それは今でも感謝している」
圭人「うん。あの時、2人に会わなかったら、今頃、俺達はここにいなかった。ううん。もしかしたらやまちゃん達も……」
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
