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侑李が走り着いた場所は自分が通っていた小学校だった。
毎日、涼介と一緒に通っていたあの頃。
涼介の事も自分の家の事も何も知らなかった。
侑李「嫌いなんて言っちゃったな。……ううん。あれは涼介が悪い！僕を嘘つきにしたんだから！」
悔しい気持ちと怒りと、ごめんの気持ちが入り交じったまま侑李はずんずんと歩く。
ダイキ〈あれは仕方ないんだ。涼介が悪いわけじゃない〉
侑李の側を飛んでいるダイキが言葉をかける。
しかし、小人サイズではダイキが見えない侑李にはその言葉は届かない。
人間サイズに戻って話しかけてもいいのだがそんな事をすれば、もっとややこしくなりそう。
とにかく涼介が来るまではとダイキは侑李に着いて行った。
しばらくすると侑李はいきなり立ち止まった。
侑李「そうだ！僕が魔物を見つければいいんだ。見つけてアイツらの前に連れて行って涼介に退治させる。これなら…」
ダイキ〈おいおい。何を言い出すんだ〉
魔物なんてそう都合よく見つかるわけがない。
ましてや連れて行くなんて。
侑李「そうと決まれば魔物を見つけなきゃ」
再び走り出した侑李の後を追いかけながら、ダイキは面倒なことになりそうな予感をひしひしと感じていた。
当然の如く、ダイキの予感は的中した。
侑李が初めて魔物を見た場所で本当に出てしまったのだ。
ダイキ〈侑李の負の心が魔物を誘き寄せたな〉
信じていた涼介に嘘つきにされた。
男子達にバカにされた。
そんな奴らを見返してやりたい。
侑李はその事だけを考えていた。
それが魔物を誘き寄せる原因となってしまった。
侑李「よし。このまま学校に！」
走り出そうと振り向く侑李の前に行く手を阻むかのように魔物がもう一体姿を現す。
侑李「えっ？2匹？」
前と後ろに魔物が1体ずつ。
ダイキ〈くそっ！〉
人間サイズに戻ったダイキが侑李の前に立ち、炎を魔物に向けて放った。
魔物は小さな炎を簡単に避ける。
侑李「え？ダイキ？何でこんなところに？」
自分と魔物以外いなかった場所に突然、ダイキが現れて侑李は動揺する。
ダイキ「説明なんて後だ！逃げるぞ！」
ダイキはもう一度、炎を魔物に放つ。
魔物がその炎に気を取られた隙にダイキは侑李の手を取り走り出した。
ダイキ(とにかく、もう少し戦いやすいところに…)
現実世界で戦うには住宅が並んでいて、ダイキの炎では周りに被害を出しやすい。
ましてや今は侑李もいる。
ダイキはとにかく走った。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
