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何があっても。
精霊組が過敏に反応する。
涼介の覚悟を聞いたコウタは今、話すべきだと思った。
いずれは知るであろう闇王の器の事を。
コウタにとってそれは自分の事以上に話しにくい。
いつ涼介達に伝えるかずっと悩んでいた。
器は主人組にとって恐怖の対象。
下手に怖がらせたくはなかった。
だが、闇王を知り、魔人がその復活に動いているとあれば、その事を話さないわけにはいかない。
きっと、今がその時。
急に精霊組に緊張の色が見え始め、主人組にもそれが伝わった。
圭人「何か…あるの？」
コウタ「さっき、闇王を封印した時の事は話しただろ」
圭人「うん。ユウヤ達の前契約者の体に闇王を封印した」
コウタ「その封印は今も人間の中に受け継がれている」
それから、コウタは言葉を慎重に選びながら、全てを涼介達に話した。
分家の霊力が枯渇してしまったにも関わらず、侑李、圭人、裕翔の3人が霊力を持っていた理由。
涼介達の体に闇王が封印されていた理由。
全ては4人が前契約者の子孫であり、その生まれ変わりだから。
話を聞き終えると侑李は体を震わせ、裕翔は動揺し、圭人は顔を青ざめさせていた。
意外にも冷静だったのは涼介だった。
コウタ「あまり、驚かないんだな」
涼介「あ。うん。器…の事はダイキとケイから中学に入る前に聞かされていたから」
ケイ「ごめん。コウタ。本家の当主なら知って置くべきだと思って話した」
コウタ「それで涼介はあまり、驚かなかったんだな」
納得したコウタは力が抜けた体をソファの背に預けた。
圭人「それは…俺達にどう影響が出るの？」
コウタ「基本的には影響はないけど、闇に対して免疫がある。まあ、完全じゃないけど」
ユウヤ「つまり、普通の人は魔物の闇に触れたら、一緒に闇に落ちるだろ。でも、お前達は体力が奪われるだけで落ちない」
ヒカル「お前達も見ただろ。涼介と圭人が闇に触れた時の事」
侑李「うん」
裕翔「でも、圭人は操られた」
ケイ「完全に免疫がある訳じゃないからだよ」
コウタ「ただ、問題なのは魔人達は闇王復活に向けて、お前達を狙ってくる」
裕翔「あっ。そうか。俺達の中に闇王の一部が封印されているから」
侑李「狙われる……」
ユウヤ「ごめん。怖いよな。やっぱり」
ダイキ「でも、俺達が守るから」
ヒカル「うん。ダイちゃんの言うとおりだ」
コウタ「当然だろ」
それを聞いた主人組はホッと息を吐いた。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
