天然記念物（T.Y）

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裕太side



気付いたら俺も寝てしまってた

押し殺した理性もだんだん保たれ
泊まりたい、とワガママを言ってみる





「いいよ、私の布団使って」




『やった。あ、風呂借りるわ』



「ちゃんと返してね〜。タオル上の棚の
適当に使って



あ、着替えどうすんの？」




『ん、このままでいいよ



これからAん家にパジャマ置いとこう


なんて…ね』




「私は構わないよ？」



え、今なんて言った？
いいってこと？いいってことだよね？


心の中でガッツポーズをする



が、あくまで冷静を装う俺



『ん、そうする〜』


Aの顔をチラッと見る

ほんのり頬は赤く俯いている


やべ……数時間前の俺だったら
完全に押し倒してたな



「早く入ってきな」


『うん』



「気を付けてね」



『え、何に？』



「んー？あー、お風呂に？(笑)」




『Aさん家のお風呂はお化けかなんか出るんですか』



「そういう意味じゃなくてなんだろう、
いや、お化け出るかも、いや、出ないんだけど、、

やっぱ何でもないっっ」




動揺してるのだろうか、


はぁすんごく可愛い、食べたい





『うん、戦ってくる』



「お化け退治？(笑)いないよ〜、


行ってら」




お風呂の扉をしめ着ていたパーカー、シャツを脱ぎ
鏡に写る自分と目が合う





はぁ


『戦うのはお化けじゃなくて欲との戦いだっつーの…』



本当に馬鹿だ俺、Aのことになるとダメだ


冷静になろう




残りの着ていたものを脱ぎ

風呂場の扉をあけた



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